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 ディスカウントショップ大手、ドン・キホーテのPB(プライベートブランド)「bis(ビス)」シリーズの販売が好調だ。2009年6月期には関連売上高が前期比20~30%伸びた。2009年9月現在、同ブランドのアイテム数はおよそ180種類ある。2007年12月に50種類の家電製品でスタートし、2008年4月に追加したインテリア製品との2本柱で品目を増やしてきた。ドン・キホーテ全店と、子会社の長崎屋、ドイトの一部で取り扱っている。

 家電量販店など競合が多い商品ジャンルにもかかわらずなぜ健闘しているのだろうか。NB(ナショナルブランド)と比べて明らかな優位点の1つは価格の安さ。NBでは7万~8万円するホームシアターシステムがbisでは3万円だ。しかし、営業本部第一事業部カテゴリーリーダーゼネラルマネージャーの中尾宗孝氏は、「お客様の声を商品作りに反映させてきた結果。低価格だけが理由ではない」と言い切る。

 bisの商品開発に当たっては、最前線の販売員が顧客から聞いた声を積極的に取り入れてきたという。もともと同社は創業以来、商品の仕入れ権限や価格設定権限を現場へ委譲しており、若手社員やパート社員でも仕入れ量や棚割りを決められる。その現場力をPBのブランド育成にも生かした。

 現場の声主導の商品作りを象徴するのが、「ピンク色の液晶テレビ」だ。開発当初は委託先メーカーの技術者から「売れるわけが無い」と生産を断られかけた。確かに当時、黒やグレーだけに売れ筋の色はほぼ限られていたが、同社の新宿店には若い女性からカラフルな家電を求める声が寄せられていた。店頭に並べてみると、家庭での2台目、3台目の小型テレビとして人気商品になった。

 ドン・キホーテは2009年6月期の連結売上高が4808億円5600万円で前期比18.8%増、連結営業利益は171億7200万円で同7.5%増となり、19期連続の増収増益を達成した。20年連続の増収増益達成を目指してPBに大きな期待がかかっている。