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   「季節の変わり目の時期に店内で提供すべきコーヒーはホットかアイスか」「夏の日に冷やし中華の仕入れを増やすべきなのはどんな日か」――。こうしたベテランでないと難しい発注の判断を簡単に行えるように、気象情報を「体感情報」として店舗に配信するユニークな取り組みをミニストップが2010年3月下旬から開始した。

 「気象の体感は消費を左右する。これまでは発注担当者の経験だけで判断しており定量化できていなかった」とミニストップシステム本部システム部の金森哲也部長は振り返る。そこで気象情報サービスのウェザーニューズに依頼して気温や前日との気温差、風速、湿度といった気象条件を加味した体感情報を作成してもらい、ミニストップ本部がそれを毎日3回、店舗システムを通じて全国の約2000店舗に配信する。

 店舗システム上では、ウェザーニューズが作成する「体感指数」という数値だけでなく、カラー表示のグラフなども示すことで、直感的に「今日はきのうに比べて蒸し暑い」などの感覚が伝わるよう工夫している。

気象の影響を解説した豆知識集も配信

 こうした日々の体感情報のほか、気象の変化が売れ筋にどう影響を及ぼすかを解説した「豆知識」も、月1回のペースで10項目ほど提供していく。例えば「お花見」の季節の売れ筋には「前日との気温差」がどう影響するかなどだ。2010年5月は「紫外線」や「台風」などが、商品の売れ筋にどのように影響するのかを解説した。

 こうしたコンテンツの作成に当たっては、ウェザーニューズと月1回のペースで過去の気象やPOS (販売時点情報管理)データを持ち寄って会議を開き、ノウハウを共有している。システム本部のほか、営業企画部やマーケティング部が会議に参加する。

 徐々に利用する店舗は増えている。「アクセスログを確認すると、気温の変動が大きい日や、ゴールデンウィークなど行楽シーズンの前に利用が急増していた」(システム本部システム部店舗担当の坪田達也氏)。今後は活用事例を収集し、店舗からの注目度をさらに高めていく。

 ミニストップが体感情報や豆知識の提供を始めたのは、第5次店舗システムが2009年4月に稼働したことがきっかけだった。本部と店舗を結ぶネットワーク回線が太くなったことで、豆知識のような図解のコンテンツも提供できるようになったためだ。同システムは体感情報や豆知識を提供するだけでなく、自動発注と推奨発注の機能なども店舗側に提供している。

■変更履歴
公開当初、本文で「ウェザーニュース」とあったのは「ウェザーニューズ」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2010/6/10 17:30]