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ポイントはここ!

●Cisco UCSとVMwareの組み合わせにより運用管理コストを低減

●10Gビットイーサーネットへのネットワーク統合も視野に

 主に個人投資家向けに株式などの金融商品取引サービスを提供するカブドットコム証券は2011年1月、金融システム/アプリケーション開発用として新たな仮想化環境を構築して運用を開始した。

 最大の特徴は、まだ国内では企業の導入例が少ない米シスコの「Cisco Unified Computing System」(Cisco UCS)を導入したこと。Cisco UCSは、仮想化環境での利用に最適化したブレード型のサーバーとネットワーク機構、ストレージ接続機構、インタフェース仮想化機構などを一つのシャーシに集約したシステムである。10Gビットイーサネット(10GbE)を標準採用し、LANとファイバーチャネルなどのストレージネットワークを統合できる。

 カブドットコム証券ではCisco UCSを導入し、60台の物理サーバーに相当する仮想サーバーを8台のブレードサーバー上で稼動させ、システムを集約した(図1)。これにより、頻繁に構成変更が発生する開発システムの運用負荷を抑えた。 「とにかく運用負荷を減らしたい」

図1●カブドットコム証券はCisco Unified Computing System(UCS)を導入<br>第1弾として、アプリケーションを稼働させるハードウエアの切り替えが頻繁に発生し、運用負荷が高い開発システムに採用した。ストレージにはファイバーチャネルを使ったSANと、イーサネット経由でのiSCSIを併用している。これは既存のストレージを生かすため。将来的には取引システムなどにも適用する見込み。
図1●カブドットコム証券はCisco Unified Computing System(UCS)を導入
第1弾として、アプリケーションを稼働させるハードウエアの切り替えが頻繁に発生し、運用負荷が高い開発システムに採用した。ストレージにはファイバーチャネルを使ったSANと、イーサネット経由でのiSCSIを併用している。これは既存のストレージを生かすため。将来的には取引システムなどにも適用する見込み。
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 カブドットコム証券は、金融システムを自社開発することで、新しいサービスを迅速に提供できる点を他社との大きな差異化ポイントにしている。開発環境はいわば同社の生命線と言っていい。

 その観点から同社では、エンジニアのリソースはできるだけアプリケーション開発に投入したいと考えている。自然と、システム構築・運用のリソースは限られる。業務の要であるシステムを限られた人的リソースで安定稼働させるには、高度な知識を持たないスタッフでもハードウエアを交換し、システムを切り替えられる仕組みが必要になる。