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楽天の新入社員が学ぶ「3C分析」に関するeラーニング教材
楽天の新入社員が学ぶ「3C分析」に関するeラーニング教材
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楽天の新入社員は与えられた課題をeラーニングシステムに投稿して、グループ内の様々な仕事について学ぶ
楽天の新入社員は与えられた課題をeラーニングシステムに投稿して、グループ内の様々な仕事について学ぶ
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 楽天は2011年4月入社の社員約500人を対象にしたeラーニングシステムの本格的な利用を始めた。2010年10月から試験的に内定者向けの事前教育をeラーニングで始め、一定の効果が認められたので入社後にも継続的にシステムを使い続けることにした。このシステムは人材関連サービスを手がけるライトワークスが提供するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)型のeラーニングシステム「ナレッジドライバー」を採用して構築した。

 新入社員にはナレッジドライバー上で提供するスライドと音声の教材を閲覧してもらい、楽天グループ内にある様々な仕事について、一通り学んでもらう。その後、この教材に関連した課題を出すことで理解を深める。新入社員はナレッジドライバーに解答を投稿。人事部門がその内容をチェックするほか、新入社員同士でコメントし合う。

 採用育成部人材育成課人材育成グループの植村真樹氏は「新入社員の多くは当社に『楽天市場』のイメージを持って入社してくる。だが楽天グループには銀行や証券といった金融事業や法人向けのサービスなど多様な事業がある。そこまでは詳しく知らない人がいる」と説明する。新入社員には配属までに様々な事業への理解を深めてもらい、入社前に持っていた楽天市場だけの企業イメージと現実のギャップを埋めてもらう。こうすることで、配属後に起こり得る本人の希望とのミスマッチを未然に防ごうとしている。

 さらに植村氏は「新入社員の人数が少ないうちは集合研修が効果的だった。だが事業が拡大するにつれて新入社員の数が急増し、育成が広く行き届かなくなった」とも説明する。そこでeラーニングによる学習を採用した経緯がある。

 楽天は原則として、新入社員をグループで一括して採用している。楽天市場や楽天証券、楽天トラベルなど、グループ内の各事業に配属された後の人材育成は各事業部門がきめ細かく行うが、配属が決まるまでに教育するビジネスマナーや会社の基礎知識は、植村氏ら数人の人材育成課で数百人をカバーしなければならない。

 そこでeラーニングでは、例えば市場環境分析の基本である「3C分析(自社・顧客・競合)」に関する教材なども提供する。そのうえで「楽天グループが展開する様々な事業について分析せよ」といった課題を出す。すると新入社員の中には当然、楽天市場についての分析内容を投稿する人が出てくるが、中には楽天証券や中国などの海外事業のことを書く人も出てくる。その結果を共有することで、新入社員には楽天グループが幅広い事業を展開していることについて理解を深めてもらうという。