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ポイントはここ!

●音声通話の効率化を目指し内線ワンナンバー型FMCサービスを導入

●コスト削減と柔軟性確保のため拠点PBXを撤廃しクラウド化

 江戸時代から続く醸造酢の代表的メーカーとして知られるミツカングループ。同社はより便利なコミュニケーション環境を目指し、2010年12月から段階的に音声コミュニケーション基盤の見直しを進めている。

 従来、同社では内線電話用として構内PHSを導入。これとは別に、営業員など向けに携帯電話を会社から貸与していた。これが結果として、多くの従業員に2台の携帯端末を持たせることになり、「かける相手によって電話機を使い分けるのでは使いづらい」という不満の声が多々あった。一方では、各拠点に設置し自前で運用しているPBXもコスト面で無駄が多かった。

 そこで新たな基盤として展開しているのが、社内外どこにいても携帯電話機と内線電話機との間で、内線番号を使って電話できる内線ワンナンバー型FMCサービスである。採用したFMCサービスはNTTドコモの「オフィスリンク」。内線番号で発着信可能な携帯電話機は900台強だ。

今までに例を見ない新形態を目指す

 これだけならそう珍しくはない。ただミツカンの新基盤では、これにNTTコミュニケーションズ(NTTコム)のクラウドPBXを組み合わせた。クラウド上のSIPサーバーとオフィスリンクの設備を接続し、これら全体で拠点内/拠点間の呼制御を担うという、今までにない形態の音声ネットワークである(図1)。

図1●拠点のPBXを全廃しクラウド化、内線ワンナンバー型FMCサービス導入で音声コミュニケーションを効率的かつ使いやすくした
図1●拠点のPBXを全廃しクラウド化、内線ワンナンバー型FMCサービス導入で音声コミュニケーションを効率的かつ使いやすくした
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 クラウドPBXというと耳慣れないが、各拠点に設置し運用しているPBXを事業者側に集中配置したSIPサーバーで代替する、一種のアウトソーシングサービスである。ミツカンの要件に沿ってカスタマイズしたシステムを、NTTコムがデータセンターで保守・運用。クラウドサービスとして月額課金の形で提供する。

 ミツカングループでは、このサービスを使って全拠点のPBXを段階的に撤廃し、よりフレキシブルな電話インフラを作り上げる。将来的には携帯電話中心のインフラとし、固定電話回線を削減していく。さらに固定電話のIP化を図り、年間1000万~2000万円のコスト削減を狙う。