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カタログの写真にスマホをかざすと商品の詳細情報が表示される
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購入した顧客によるレビューや、身長別の着用画像を参照できる
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大久保武執行役員兼マーケティング営業部門部門長(左)と井坂圭吾イー・コマース部部長
大久保武執行役員兼マーケティング営業部門部門長(左)と井坂圭吾イー・コマース部部長
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 婦人服通販のオットージャパン(東京都世田谷区)は2012年6月に、スマートフォンと組み合わせて活用する新カタログ「オットーウィメン」を発刊した。同社が提供するスマホ向けアプリ「オットー・インフォリーダー」をダウンロードしたスマホを、カタログの商品ページにかざすと、在庫の有無やユーザーのレビュー、身長別の着用画像などをスマホ上で参照し、そのまま購入もできる。iPadなどのタブレットにも対応する。約8万部のカタログを配布したところ、スマホで商品情報を照会したユーザー数は想定の倍近くに上るなど、手ごたえを感じているという。

 ドイツに本社を置く同社は、日本市場に参入して26年を迎える。カタログ販売大手として主要カタログだけで月刊60~80万部を配布する。主要顧客層は40~50代の女性客で、2000年ごろからパソコンや携帯電話のECサイトも運営。現在はオンラインの売り上げが全体の約3割を占める。より手軽に使えるITツールとしてスマホに着目し、2011年9月にスマホ専用のサイトも立ち上げた。

 女性アパレルでは一般的に、スマホや携帯電話で商品を購入する顧客が増えているが、高品質の写真を使ったカタログへの需要も高い。「携帯電話で購入できるサイトも運営しているが、カタログを見ながら商品を選び、購入商品の番号を入力するためだけに携帯を使うお客様も多かった。カタログとITツールの“デバイス・コンビネーション”をどう最適化するかを模索していた」と、大久保武執行役員兼マーケティング営業部門部門長は話す。

 そこで新カタログでは、チュニックやワンピースなど、売れ筋商品のページに電子透かしを埋め込んだ。このページにアプリの「オットー・インフォリーダー」をダウンロードしたスマホをかざすと、自動的にその商品のページが表示されレビューや着画像などの専用コンテンツを参照できる。

 ページに埋め込んだ電子透かしは大日本印刷が提供する。印刷物と連動したデジタルコンテンツをスマートフォン向けに配信する、大日本印刷のサービス「QUEMA(キューマ)(QUick and Easy Media Access)」を採用した。電子透かし技術を採用したカタログは業界で初となる。現時点では電子透かしを入れた商品ページは売れ筋の数点に限定されているが、「お客様の反応を見ながら対象商品数を増やしていきたい。大日本印刷と共同でコストダウンを図る」と井坂圭吾イー・コマース部部長は話す。

 通販各社はタブレット端末を使った電子カタログにも取り組む企業が増えているが、年齢層が高い女性客には、雑誌感覚で読める紙のカタログへの愛着も厚い。スマホとのコンビネーションで拓く新たな可能性に注目が集まる。