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工場ではすでに活用(香川県にある川崎重工の坂出工場)
工場ではすでに活用(香川県にある川崎重工の坂出工場)
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 川崎重工業は2013年3月をメドに、営業部門向けに米アップルのタブレット端末「iPad」を導入する計画を進めている。営業担当者が幅広い製品群を横断的に顧客に紹介することに使う。新興国では社会インフラ分野を中心に、単品ではなく、製品を組み合わせた「ソリューション」を求めるニーズが高まっている。川崎重工はこうした動きに最新のIT(情報技術)で応える。

 2012年内にテスト版が完成し、2013年3月をメドに導入する考え。「プラント・環境」や「航空宇宙」など7つあるカンパニーに横串を刺す「マーケティング本部」の海外拠点で検証し、使い勝手を高める。導入台数は検討中だ。iPadを使って、各カンパニーの製品を動画を交えて紹介したり、詳細なスペックを参照したりする。導入スピードを優先し、市販のパッケージソフトを使う。

 川崎重工は先の2つに加えて「船舶海洋」や「モーターサイクル&エンジン」、「ガスタービン・機械」など7つのカンパニーを持ち、扱う製品は多岐に渡る。このため、営業担当者が全ての製品を理解し、顧客にプレゼンテーションするのは難しかった。そこでiPadで多くの製品を紹介できるようにし、顧客の幅広いニーズに対応する。

 組織体制も整備しており、川崎重工は2012年4月に、マーケティング本部を置いた。各カンパニーが抱える製品を組み合わせて売り込んだり、未進出の地域を開拓したりする役割を担う。鉄道や発電、プラントといったトータルソリューションを求める新興国のニーズを満たす体制を整える狙いだ。