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写真●「きょうとあす」のパソコン用サイト画面。雑誌用に撮影した美しい写真も強みの1つ
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写真●ハースト婦人画報社の笠原久ビジネスディレクター
写真●ハースト婦人画報社の笠原久ビジネスディレクター
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 出版社のハースト婦人画報社(東京・港)は、2013年7月1日に京都に特化した新しいウェブメディア「きょうとあす」(http://trip.kyoto.jp)を開始した。主力雑誌の「婦人画報」のコンテンツをウェブメディアで再利用し、パソコンやスマートデバイスから閲覧できる。旅行予約や通信販売も利用できるワンストップサービスを目指す。

 「婦人画報」は1905年創刊の日本で最も歴史の長い女性誌で、主要読者層は50代以上の女性。毎年2,3回掲載する京都をテーマにした特集記事は、読者からの人気が高い“鉄板企画”だった。とは言え、月刊誌のため、次の号が出ると店頭から無くなってしまう。「京都に関する情報は、婦人画報の読者層だけでなく、ビジネスパーソンや若い女性、外国人観光客など、さまざまな層でニーズがあり、ロングテール型のコンテンツになる。コンテンツとブランドを生かしつつ、より幅広い読者を開拓して収益を多様化する手段はないかと考えた」。「きょうとあす」を企画した笠原久ビジネスディレクターはこう話す。

 そこで笠原氏はウェブで情報を発信し、コンテンツと連動した旅行ツアー予約や食材の取り寄せなどで収益を多様化する事業アイデアを立案した。婦人画報2013年8月号に掲載した京都特集記事の1部をウェブメディア向けに再編集して掲載。さらに同誌の過去10年分のアーカイブ記事もデータベース化し、婦人画報の記者が取材を基に集めた観光名所や宿、食事、お土産などの情報を検索できるようにしている。京都の情報を発信するガイドブックやサイトは多いが、雑誌に掲載した高品質の写真や、記者が長年の取材で培った情報の信頼性を強みにする。雑誌のコンテンツを二次利用することで、ウェブ専任スタッフを2人に絞り込むなど、低コストでの運用を実現した。

 近畿日本ツーリストグループのティー・ゲート(東京・千代田)と提携した旅行ツアー販売や、リンベル(東京・中央)と提携した京都の名産品の通販なども手掛ける。ツアーの契約や商品購入が発生したら収益を分け合うレベニューシェア型の契約となる。サイトとしての統一感を高めるため、あえてバナー広告などは掲載していない。今後は「きょうとあす」をブランド化し、独自商品の開発や百貨店などでの販売も手掛けていく予定。