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気軽に「全社連絡」できる

 こうした悩みを抱える中、別件の打ち合わせをしていたオーシャンブリッジから紹介を受けたのがZyncroだった(写真1)。「我々の悩みに合致したサービスだったので、即決に近い形で試験導入することになった」(総務部総務課の鈴木寛之氏)。

写真1●壽屋が利用している社内SNSサービス「Zyncro」の画面
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写真1●壽屋が利用している社内SNSサービス「Zyncro」の画面
いくつかの「グループ」が設定してある。

 採用の決め手となったのは(1)社内の不特定多数にメッセージを送れる、(2)前置きなしに用件だけを簡潔に書ける、(3)読んだ側は「いいね!」ボタンを押すだけで済む、(4)ファイル共有管理機能が使いやすい─といったポイント。特に不特定多数にメッセージを送れる点を高く評価した。コミュニケーションがやや疎遠になってしまっていた社内に、活気を取り戻す仕掛けとなるからだ。

 「仕事をしていると、社内の誰に聞けばいいのか分からないことが出てくる。メールで全社員に送るのははばかられるし、個別に探すと手間がかかる」(鈴木氏)。Zyncro上で広い範囲にメッセージを送れば、適切な担当者に発言が届く可能性が高くなる。

 既に、当初の狙いだった本社と店舗のコミュニケーション改善は効果を出しつつある。一つの取り組みはZyncro上で事務部門や店舗から企画のアイデアを募ること。「これまでは企画担当しか商品企画には関わっておらず、何をしているのか他の部門からは分からなかった」(清水係長)。

 今のところ、事務部門や店舗発の企画が生まれるまでは至っていないが、部門間の相互理解が醸成されつつあるという。「ある漫画のグッズ化の提案があり、それに対する企画部門の回答は『以前企画したが、版元から断られた』というものだった。そうした情報を共有できるだけで、部門間の風通しが良くなる」(清水係長)。

 店舗で起こっていることが、本社から見えるという効果も生まれている。「Zyncro上で『お客様からの声』を投稿できるようにしたところ、あるマグカップの商品で輸送中に蓋が壊れるトラブルが複数あったことが分かった。これを見た製品担当者はすぐに対応できた」(清水係長)。