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ウェブサイトの見出しや要約を表現するための標準データ形式のこと。専用ソフトでRSS形式のファイルを読み取れば、多数のサイトの情報を効率よく収集・検索できる。

 ウェブサイトはインターネット上に無数にあり、各サイトの情報は頻繁に更新されます。この状況で、複数のニュースサイトなどから横断的に情報を取得して「拾い読み」したいと考える人はどうすればいいのでしょうか。

 サイトを一つひとつ開くのでは時間がかかります。見出しなどを自動的に収集したいところですが、サイトによってデザインが異なるため、コンピュータは「見出しがどれか」を認識できません。

 こうした問題を解決してくれる技術が「RSS(RDF Site Summaryなど複数の呼称がある)」。ウェブサイトに何が載っているかを表現するデータ形式の標準規格で、データ交換の標準形式であるXML(拡張可能なマークアップ言語)を基にしたものです。

◆効果
サイト横断で拾い読み

 日経BP社のニュースサイト「nikkeibp.jp」のRSSファイルを見てみましょう。「携帯電話の新製品が発売」といったニュース記事の見出しと、その記事が載っているページのURL(アドレス)、更新日時の組が20個程度並んでいます。RSSファイルは10分おきに更新され、常にサイトの最新状況を反映しています。

 利用者は「RSSリーダー」と呼ばれる専用のソフトを使います。RSSリーダーは、複数のサイトのRSSファイルを自動的に取得し、見出し一覧として表示してくれるため、利用者は複数のサイトを容易に拾い読みできます。「携帯電話」といったキーワードを含む記事だけを自動抽出することも可能。サイト運営者は、RSSの提供によってサイトの利便性を高めて、アクセス増につなげられます。

◆事例
新入荷情報で顧客呼ぶ

 RSSが最も効力を発揮するのは、更新が頻繁に行われるニュースサイトでしょう。nikkeibp.jpのほか、朝日新聞社の「アサヒ・コム」など、RSSを提供するサイトは増えつつあります。

 第三者がニュースサイトのRSSを作成して提供している場合もあり、有力サイトのRSSはほぼそろっています。やはり更新の頻度が高い「ブログ(blog)」と呼ばれる日記サイトも、多くがRSSを提供しています。

 一般的な企業サイトも、アイデア次第でRSSを活用できます。オンライン書店「bk1」を運営するブックワン(東京・文京)は、売り上げランキングや新入荷の情報をRSSで提供。人材情報サイトを運営するイー・マーキュリー(同・渋谷)は求人情報をRSSで配信しています。RSSは普及途上の技術ですが、サイトの内容を見直す際にはRSS活用の可能性を考慮に入れるとよいでしょう。

清嶋直樹 nkiyoshi@nikkeibp.co.jp