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インターネットを介して、外部のシステムを利用できるサービスを指す。自前でシステムを構築するより、安価でタイムリーに利用できることが多い。

 企業にとって、システム開発は大きな投資です。にもかかわらず、完成したシステムが使い物にならなかったという話をよく耳にします。

 だからといって、システムを用意しなければ、競争に打ち勝てない場面も多いはず。使いたいときにすぐにシステムが使えて、しかも使った分だけ料金を支払えるような手軽なサービスがあればいいのにと思う担当者も多いでしょう。そうした企業のニーズに応えるのが「ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)」といえます。

 ASPとは、インターネットを通じて特定の業務システムを利用できるようにしたサービスを提供する外部業者のことです。最近は、そうしたサービスそのものを指すことも多くなっています。外部のシステムを利用するという意味では、アウトソーシング・サービスの一種と考えられます。

◆効果
システムを安く入手

 ASPでは通常、複数の企業がインターネット経由で同じシステムを利用します。もちろん処理するデータは企業ごとに違いますが、業務ソフトは一緒なので、ASP業者は開発費を抑えられます。そのため、利用料金が低めに設定されており、企業が自前で開発するよりも安くつくことが多いようです。

 昔から、大型コンピュータなどを複数の企業で共有して使うサービスはありました。ですが、ネットワークの利用料が高く、しかも低速だったため、用途が限られました。ところが最近はブロードバンドの拡大で、より快適なスピードでASPを利用できるようになったのです。それに伴い、ASP業者も多彩なメニューを用意しています。人事・給与や経理などの管理業務のほか、顧客管理やEC(電子商取引)、特定業界向けの業務ソフトなど多種多様です。

 すでに用意されているASPを選択すれば、企業はタイムリーにシステムを活用できます。このスピードこそが、企業にとって一番重要といえます。

 ただし、自社専用のシステムではないので、カスタマイズしたり、他社との違いをはっきり打ち出すのは難しくなることも覚えておくべきです。

◆事例
業界でシステム共通化

 ASPをさらに発展させ、顧客企業に提供するシステムを業界で統一する動きまで出てきました。人材派遣大手のテンプスタッフ(本社東京)とパソナ、リクルートスタッフィング(同)は昨年12月、顧客企業がインターネットを使って人材派遣管理業務を実施できるASPを共同開発しました。

 面倒な人材派遣管理をネット上に集約したい企業の要望に応えようと、競合する3社が手を組んだのです。4月にはピープルスタッフも参加しています。

川又 英紀 hkawamata@nikkeibp.co.jp