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電子的な決済手段の1つ。ICチップを内蔵したカードや携帯電話にお金の残高情報を入れておき、通貨の代わりに使う手法。コンビニや交通機関の少額決済に有効だ。

 首都圏や九州でコンビニエンスストアを展開するエーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm、本社東京)の店舗を最近訪れた人なら、カウンターにあるPOS(販売時点情報管理)レジが少し変わったことに気づいたかもしれません。カードのようなものを置けるスペースがPOSレジに追加されています。実はこの場所に、am/pmなどが発行しているICカードを載せると、買い物の支払いができるのです。

 ICカードの中には、電子的なお金の情報が書き込まれています。これが「電子マネー」です。am/pmが採用したのは、ソニーグループのビットワレット(本社東京)が展開する電子マネー「Edy(エディ)」。am/pmのICカードは、Edyの規格を採用している他企業の店舗でも利用できます。

 代金を支払うときは、ICカードの中のお金の情報をPOSレジが無線で読み取り、支払い金額を差し引きます。その残金の情報をICカードに書き込んで支払いは完了します。

 処理にかかる時間は、ほんの数秒。財布を取り出して店員に紙幣を渡し、おつりを受け取るよりも早く済む場合が多いでしょう。

◆効果
少額決済を手早く済ます

 電子マネーを便利に感じるのは、コンビニやスーパーマーケットでの買い物や、電車やバスといった交通機関の運賃支払いなど、数百円単位の少額決済を頻繁に利用するときです。ICカードにあらかじめ入金しておけば、素早く支払えます。

 am/pmでは、POSレジの専用スペースにICカードを置き、本物のお金を店員に渡すと、いつでも入金してもらえます。この入金作業をむしろ手間と考えるかどうかは、その人次第です。

 最近はICカードの代わりに、携帯電話を電子マネーの“入れ物”に使う案も浮上しています。いつも持ち歩いている携帯電話をPOSレジや駅の改札機にかざすだけで支払える日が、もうすぐ来るでしょう。

◆事例
交通機関が積極採用

 今年から、全国の様々な交通機関がICカードを使った電子マネーをスタートさせました。ただし用途は、その企業が運営する交通機関の支払いに限られます。

 電子マネーの先べんをつけたのは、昨年11月にICカード「Suica(スイカ)」を導入した東日本旅客鉄道(JR東日本)です。利用者は10月上旬で490万人を超えています。

 さらにJR東日本は来年6月に、スイカと同社のクレジットカードを合体させた「ビュー・スイカ」も発行します。これを使えば、1枚のカードで電車に乗り、高額決済もできるようになります。

川又 英紀 hkawamata@nikkeibp.co.jp