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J-フォンが2001年6月に開始した携帯電話サービス。デジタルカメラ内蔵型携帯電話で撮影した画像を、電子メールに添付して送れる。利用者は5月末で500万人を突破。

 携帯電話の契約数は5月末に7000万台を超えました。成人のほぼ3人に2人は、すでに携帯電話を持っている計算になります。

 ここにきて契約数の増加ペースもさすがに鈍り始め、携帯電話各社は新サービスの開発に躍起になっています。なかでも最も注目を集めているのが、デジタルカメラ内蔵型の携帯電話です。

 内蔵カメラで撮影した画像を、携帯電話の画面に表示してその場で楽しんだり、画像を電子メールに添付して相手の携帯電話やパソコンに送れます。携帯電話の新しい使い方を提案することで、契約数を増やそうという戦略です。

◆効果
携帯メールで画像送信

 カメラ内蔵型携帯電話にいち早く着目したのは、J-フォン(本社東京)です。同社の画像メールサービス「写メール」は、女性や若者を中心に支持を集めました。写メール対応機の累計稼働台数は5月末で500万台を突破。2002年3月期に400万台を超えてから、わずか2カ月で100万台増えました。今やJ-フォン全体の累計加入台数の40%以上が写メール対応機です。

 電子メールに画像を添えることで、情報の伝達量が飛躍的に拡大します。

 例えば、あなたがスーツを買いに百貨店を訪れたとしましょう。候補を2つまで絞りましたが、どちらが良いか悩んでいます。そこで写メールの登場です。両方の画像を妻や友人にメールで送り、意見を聞いてみるのです。洋服の色や形なども、画像を見ればイメージしやすいでしょう。

 もちろん、プライベートだけでなく、ビジネスでも使えます。すでに35万画素程度の内蔵カメラが実現しており、今後ますます高機能になるはず。製品修理のために客先に赴いたサポート担当者が、壊れた部品を撮影して技術センターに送信。対応策について指示を受けるといったことも十分考えられます。

◆影響
ドコモとKDDIが追随

 好調な写メールに刺激されて、NTTドコモやKDDIもカメラ内蔵型携帯電話に本腰を入れ始めました。KDDIは4月、ドコモも6月にそれぞれカメラ内蔵携帯電話を発売。現在、3社の間で激しい戦いが繰り広げられています。

 KDDIは同社独自のGPS(全地球測位システム)機能とカメラ機能をドッキング。例えば、風景などを撮影した画像をメールで送る際、その場所の地図も自動的に添付します。待ち合わせの場所を連絡するときなどに重宝します。

 先行するJ-フォンは、「ムービー写メール」で対抗します。5秒間の音声付き動画を撮影し、そのファイルをメールに添付できるというサービスで、3月にスタートしました。

花澤 裕二 hanazawa@nikkeibp.co.jp