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 JavaScriptは,Webブラウザとともに使われるプログラミング言語である。「画面を切り替えることなくWebページを更新できる」という特徴を持つAjax(Asynchronous JavaScript and XML)技術を支える言語として脚光を浴びている。JavaScriptを用いればサーバーと通信せずに動きのあるWebページを比較的簡単に作成できるだからだ。

 JavaScriptは,Webページに埋め込まれて実行される。ただし,Ajaxを中核としたWeb2.0ブームが起こるまではおもちゃのようなスクリプト言語だと捉えられてきた。FirefoxやInternet Explorerなど多数のWebブラウザにJavaScriptの処理系が実装されており互換性も高かったが,簡単なボタンやダイアログを表示するなどの単純な用途にのみ利用されてきた。

 JavaScriptがAjaxの中核技術となり得たのは,JavaScriptがシェル・スクリプトのような単なるスクリプト言語ではなく,高度なプログラミング機能を備えたオブジェクト指向言語だからである。その上,JavaScriptがJavaのようなクラス・ベースのオブジェクト指向言語ではなく,実行時のメモリー消費量の少ないプロトタイプ・ベースのオブジェクト指向言語だったことも,Webブラウザ上での処理に適していた。

 そもそもJavaScriptは,1995年に米Netscape Communications社に所属していたBrendan Eich氏がWebブラウザ用の組み込み言語として設計した。最初に組み込まれたのはNetscape 2.0。米Microsoft社による実装であるJScriptは,1996年のInternet Explorer 3.0から組み込まれた。1997年にはJavaScriptが標準化団体ECMAによって,ECMA-262として標準規格化された。

 なお,JavaScriptは米Sun Microsystems社が開発したJavaと混同されることがあるが,名前以外にほとんど共通点がない。