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図1 Linux OSの屋台骨であるLinuxカーネル<br>Linuxカーネルが提供する機能を利用するインフラストラクチャやアプリケーション群によって,OSとして機能する。
図1 Linux OSの屋台骨であるLinuxカーネル<br>Linuxカーネルが提供する機能を利用するインフラストラクチャやアプリケーション群によって,OSとして機能する。
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図2 Linuxカーネルの歴史
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 Linuxカーネルは,Linuxオペレーティング・システムの核になる部分,つまりハードウエアやアプリケーションを制御するために不可欠な機能を備えたプログラムです。プロセス管理やメモリー管理,ファイル・システム,ネットワーク,デバイス・ドライバなどの仕組みを提供しています(図1)。元々「Linux」という言葉はカーネルそのものを指していましたが,現在ではカーネルを含んだOS全体を指すことが多くなっています。

 Linuxカーネルは,1991年にバージョン0.01として,インターネットで公開されました(図2)。バージョン番号から分かるように,まだテスト版,つまり開発途中のものでした。1994年3月に公開されたバージョン1.0が初めての安定版です。同年4月に,バージョン1.1.0がリリースされています。これ以降,バージョン番号の小数点以下第1位の数値が奇数の場合(例えばバージョン1.1)は「開発版」,偶数の場合(例えばバージョン1.2)は「安定版」となっています。

 企業システムで実用され始めたのは主にバージョン2.4からです。現在では,安定性や信頼性,処理性能がさらに向上したバージョン2.6が主流になっています。

 Linuxカーネルは最初,インテルのi386プロセッサを搭載したパソコンで開発されましたが,バージョン2.4が公開されるころには,さまざまなプロセッサを搭載したコンピュータ上で動作するようになりました。今では,組み込み機器からメイン・フレームまで,多岐にわたるコンピュータ上でLinuxが動作します。