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自社のブランドに対する認識や理解を社内に啓もうする取り組みのこと。社員に対する意識改革や、日常の改善活動に結びつく。

 いまや、ほとんどの企業が、商品やサービスの付加価値を高めるために、ブランディングに力を入れるようになりました。新聞・雑誌の広告やテレビCMを見ていても、ブランドにかかわるキャッチフレーズを目にしたり、耳にする機会が増えています。

 しかし、ブランディングに注力する企業が増えた結果、ブランディング活動そのものは珍しい存在ではなくなりました。ブランディングに多大な広告・販促費を投じているが、効果がよく分からないという企業も少なくないでしょう。

 こうした状況に陥った企業にとって、「インターナルブランディング」が課題を解決する糸口になるかもしれません。インターナルブランディングとは、一言で表現すると、社員に対して自社のブランドに関する認識や理解を高めていく教育・啓もう活動のことです。これによって、自社の商品・サービス戦略を現場に浸透させるとともに、日常の業務において戦略に基づいた行動を引き出すことが大きな狙いです。社内に対する意識改革や風土改革の取り組みだと考えればよいでしょう。

◆効果
全部署の活動を改善

 これまで、ブランディングというとマーケティング部門に任せておけばよいという認識をお持ちの方も少なくなかったことでしょう。しかし、自社と顧客の接点を考えれば、マーケティング活動は比重が低いのが現実です。商品・サービスの品質や、接客、購入後のサポートなど、顧客が企業を評価する場面は多岐にわたります。

 こうした顧客接点で、ブランドが伝えるメッセージと異なった行動を取ると、ブランド価値を低めることになってしまいます。例えば、テレビCMのメッセージに共感して商品を買ったのに、品質が期待はずれだったり、購入後のサポートで冷遇されれば、そのブランドに対してマイナスイメージを持ってしまいます。

 これに対して、すべての部署の社員が自社ブランドを意識して業務を進めれば、結果として社外に対するブランド価値が向上することになります。すなわち、インターナルブランディングは、社員に対する意識改革であるとともに、全社的な改善活動でもあるわけです。

◆動向
レクサス専用の研修施設を開設

 高級車ブランド「レクサス」を日本に導入したトヨタ自動車は昨年、レクサス専用の研修施設「富士レクサスカレッジ」を新たに設立しました。この施設で、レクサス販売店で働く全スタッフに対して、「最高の販売・サービス」の研修を行います。