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図 1xEV-DO Rev.Aで取り入れた技術 1xEV-DO Rev.Aは従来の同Rev.0に対して上り通信の最高速度を144kビット/秒から1.8Mビット/秒に高速化したことに加え,新たにQoS(quality of service)機能を追加した。
図 1xEV-DO Rev.Aで取り入れた技術 1xEV-DO Rev.Aは従来の同Rev.0に対して上り通信の最高速度を144kビット/秒から1.8Mビット/秒に高速化したことに加え,新たにQoS(quality of service)機能を追加した。
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 CDMA2000 1xEV-DO Rev.Aとは,携帯電話のデータ伝送専用の規格の一つ。EV-DOとはevolution data onlyの略で,第3世代携帯電話(3G)の仕様であるCDMA2000をベースに,携帯電話の音声とパケットのネットワークを分け,パケット通信を効率化したもの。その最新版が1xEV-DO Rev.Aである。

 1xEV-DO Rev.Aでは,従来の規格である同Rev.0に比べて,上り方向の伝送速度を高速化し,QoS(quality of service:サービス品質)機能を実現した。

 Rev.Aでは,上り速度を高速化するにあたって二つの技術が取り入れられた(図)。それは,(1)一度に多くのデータを送信できる変調方式の追加と,(2)データを送信する単位である無線スロットを減らして一度に送るデータ量を増やす──というものだ。この結果,Rev.0の上りの最高速度144kビット/秒を1.8Mビット/秒に引き上げた。

 さらに下りについても,送信データのフレーム長を拡張することで,最高速度を2.4Mビット/秒から3.1Mビット/秒に向上させた。

 一方,Rev.Aで新たに盛り込まれたQoS機能は,(1)音声と映像に対して別々にQoSを制御する,(2)送信データを小さなフレームに圧縮して効率的に再送制御する,(3)一つの無線スロットで複数ユーザーのデータをまとめて送信する──という三つの技術で実現する。VoIP(voice over IP)技術を使うIP電話の場合,データ量の少ないパケットを連続してやりとりする。このため,(2)や(3)の技術はIP電話の遅延を低減するのに効果的だという。

 すでにRev.0でサービスを提供中のKDDIは,2006年12月から東名阪の主要地域で1x EV-DO Rev.Aの導入を進める。