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インターネットなどのネットワークを介して他人と共有できるようにしたブックマーク。ウェブサイトの新たな利用形態を示す「ウェブ2.0」の代表例の1つ。

 気に入ったウェブサイトをマウス操作だけで呼び出せるブックマークはウェブブラウザーでおなじみの機能です。任意のURLの登録リストとして使うことができます。インターネットを介してこのブックマークを他人と共有できるようにしたものが、「ソーシャル・ブックマーク」です。

 この機能を一躍有名にしたのは、米国のdel.icio.us(デリシャス)です。同社が運営するサイトに行けば、このサイト上で自分好みのブックマークを作成したり、他人のブックマークを参照したりできます。同社は2005年12月に、米ヤフーに買収されました。インターネット業界の“巨人”が買収したことによって、ソーシャル・ブックマークは一層注目を集めるようになりました。

 ブックマークという1個人が作ったコンテンツを、不特定多数の個人が利用できる―。ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などと同様に、「ウェブ2.0」を象徴する機能だといえます。

◆効果 役立つサイトが見つけやすい

 ソーシャル・ブックマークを活用すれば、自分と興味が重なる人の情報入手手段を垣間見ることができます。例えば、CIO(最高情報責任者)向けのサイトが登録されたブックマークを参照することで、CIO関連の情報に関心を持つ人がほかにどんなサイトを情報源にしているかを推測できるわけです。

 インターネットに接続できるパソコンとブラウザーさえあれば、オフィスや自宅などどこでも自分のブックマークを利用できるというメリットもあります。また、ソーシャル・ブックマーク・サービスの多くは、1つのウェブサイトのURLに「タグ(URLを分類するためのキーワード)」やコメントを付けることができます。1つのURLに対して複数の人がタグやコメントを付けることも可能です。これらを見れば、自分が興味のあるウェブサイトをさらに見つけやすくなるといえます。

◆事例 企業でも標準に

 ソーシャル・ブックマーク機能を持つ国内の著名なウェブサイトといえば、はてな(東京・渋谷)の「はてなブックマーク」が代表的です。これはコミュニティーサイトの側面も強く、自分と同じウェブサイトのURLを登録している利用者を一覧表示する機能を提供。参照者数の多い人気ブックマークを照介する機能もあります。

 米IBMが2007年上期中に発売する社内向けSNS製品「Lotus Connections」も、ソーシャル・ブックマーク機能を装備。社員同士がインターネットやイントラネット上の各種サイトのURLを集めたブックマークを共有できるのです。ソーシャル・ブックマークが企業内で利用される例が増えそうです。