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 Linuxには,システムのメンテナンスの際などに利用するユーザー・モードとして,「シングル・ユーザー・モード」が用意されています。シングル・ユーザー・モードでは,グラフィカル・ログインは利用できず,コンソール以外の端末からは操作できません。管理者であるrootだけがシステムにアクセスできます。

 一方,「マルチユーザー・モード」は,複数のユーザーがシステムを同時にアクセスできます。ユーザー・モードはラン・レベルと呼ばれる0から6までの数字で管理されています。シングル・ユーザー・モードのラン・レベルは「1」です。

 システムのメンテナンスの例として,rootのパスワードを忘れた場合について説明します。

 ブート・マネージャにGNU GRUBを用いている場合には,GRUBメニューで「Fedora(2.6.21-1.3194.fc7)」などのラベル名を選択し,Eキーを押します。次の画面では先頭に「kernel」とある行に移動し,再度Eキーを押します。すると,「grub edit>」というGRUBのプロンプトの後に,「kernel /vmlinuz-2.6.21-1.3194.fc7 ro root=/dev/VolGroup 00 /LogVol 00 rhgb quiet」などの文字が表示され,カーソルが行末にあるはずです。

 ここで,末尾に「 single」(または「 1」)と入力してEnterキー,次いでBキーを押すと,シングル・ユーザー・モードで起動します。「sh- 3 .2 #」というプロンプトが表示された時点で,シングル・ユーザー・モード上でシェルが起動しています。

 passwdコマンドを起動して,新しいパスワードを2回入力すれば,rootのパスワードを忘れてしまったとしても再び利用できるようになります。