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図 パーティションの形式。MBRは,パーティションの管理情報やハード・ディスク内に格納されたOSを呼び出すためのソフトウエアなどが記述された場所です。ハード・ディスクの一番外側のトラックに記述されています。
図 パーティションの形式。MBRは,パーティションの管理情報やハード・ディスク内に格納されたOSを呼び出すためのソフトウエアなどが記述された場所です。ハード・ディスクの一番外側のトラックに記述されています。
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 1台のハード・ディスクを区切るための単位。「領域」とも言います。1台のハード・ディスクで,システム部分とデータ部分,AというOSとBというOSといったように,目的やシステムの違いで,区切るときに使います。

 ハード・ディスクは,磁性体を塗布した回転する金属製もしくはガラス製の円盤を使って,データの書き込み/読み出しを行います。これを外側から順に一定サイズのデータ量になるよう同心円状に区切られています。この1つひとつが「トラック」と呼ばれ,パーティションは外側から内側へ連続するトラックを複数束ねたものです。1台のハード・ディスクに複数のパーティションを作成できます。

 Windowsでは,パーティションを1つの「ドライブ」として扱います。そのため,物理的に1台のハード・ディスクしか接続されていなくても,パーティションが複数設定されていると,OS上からドライブが複数見えます。

 Linuxでは,パーティションをドライブと区別して「デバイス」として扱います。各デバイスは,「/」(ルート)から始まる1つのツリー構造に,マウントして利用します(詳しくはマウントの項を参照)。

 パーティションには形式上3種類あり,それぞれ(1)基本パーティション(プライマリ・パーティション),(2)拡張パーティション,(3)論理パーティション(論理ドライブ)と呼ばれています。

 パーティションの種類が3つに分かれているのは,ハード・ディスク1台にはパーティションを4つまでしか作れないためです。

 このため,4つの中に別のパーティションを格納するためのパーティションを作ります。それが拡張パーティションです。拡張パーティションは独自のパーティション管理情報(EPBR)を備えているため,そこに多数の論理パーティションを作成できます()。

 基本パーティションと拡張パーティションの合計が4個に抑えられていても,拡張パーティション内部に論理パーティションを作成することで,4個を超えるパーティションを配置できます。

 新たに作成したパーティションはそのままでは利用できません。必ずフォーマット操作が必要です。フォーマット操作では,ファイル・システムと呼ばれる構造をパーティション内部に構築します。ファイル・システムを利用することでファイルやディレクトリを管理でき,作成日時やアクセス権限,暗号化など,さまざまな属性をファイルに与えることができるようになります。

 どのような属性を利用できるようにするのか,ファイル・アクセス速度と信頼性のバランス,過去のファイル・システムとの互換性など,ファイル・システムの設計にはさまざまな要素があります。

 標準で用いるファイル・システムは,OSごとに決まっています。Windows VistaやXPではNTFS,Linuxではext3を使うことが多いでしょう。