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 デジタルプレミアムとは、販売促進などのキャンペーンで無償提供されるデジタルコンテンツ。デジタルインセンティブとも言う。代表的なものは、パソコン向けではスクリーンセーバー、壁紙、ゲーム、音楽、各種デスクトップアプリケーションなど。携帯電話向けでは、着信メロディ・着うた、待ち受け画面、電子マネー、各種アプリ(ゲームや占い)、電子ブック、グリーティングカードなどが多い。企業名や商品名を表示したものをデジタルノベルティーと呼ぶ場合もある。

 デジタルコンテンツは、数量を増やしても製造コストが上昇しないほか、インターネットや携帯電話ネットワークを介してオンラインで配信できるので配送・配布・在庫管理のコストを抑えられるのが利点である。

 話題を呼んだデジタルプレミアムとしては、2004年2月のスーパーボウル開催に合わせて米アップルと米ペプシコが共同で展開した「Pepsi iTunes」プロモーションが有名。ペプシコーラのボトルキャップの裏に当たり番号があったら、アップルの音楽ダウンロードサイト「iTunes Store」から99セントの曲を無料で1曲ダウンロードできるというものだった。

 日本国内では、携帯電話を対象にしたデジタルプレミアムの数が多い。着メロや着うた、ゲームアプリが主流である。アディダスジャパンは、2006年のサッカーワールドカップ ドイツ大会に向けた「+10(プラステン)」キャンペーンの一環として、携帯電話向けに著名なサッカー選手の画像が入った待ち受け時計や待ち受け画面を提供した。

 パソコン向けでは、以前からの壁紙やスクリーンセーバーに加えて、カレンダー、時計、スケジューラー、付せん、電卓、定規、マスコットなどのデスクトップアプリケーションが増えている。こうした小型のデスクトップアプリケーションは、ガジェット(Gadget)またはウィジェット(Widget)とも呼ばれる。

 マイクロソフトが2007年1月に発売した新OS「Windows Vista」が、多数のガジェットを使いやすくする「Windows サイドバー」と呼ぶデスクトップ環境を実装したことで、ガジェットをデジタルプレミアムとして活用する動きが拡大する可能性が高まっている。また、ブログに簡単に張り込める簡易アプリケーションであるブログパーツを、デジタルプレミアムとして使う取り組みも始まっている。

 ブログパーツだけでなく、最近はガジェットやスクリーンセーバーでも、インターネットを介して写真や動画を取り込んだり、RSSリーダー機能によりWebサイトから最新情報を取り込めるようにしたものが増えている。こうした仕掛けを使うと、プロモーションサイトなどへの継続的な誘導が可能になる。例えば資生堂の「TSUBAKIデスクトップアプリ」は、時計や付せんのほかに、オンライン専用の占いやイベント更新情報を表示できるようにしてある。