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 制震とは,建物の柱や梁の中に設置した制震部材・装置が,地震のエネルギーを吸収するようにした構造のことです。吸収した分だけ建物の揺れを低減できます。

 制震がエネルギーを吸収できるのは,建物の一部に柔らかい鋼材を用いて,地震のエネルギーを鋼材が変形する力に変えたり,粘りのある液体を用いて,その液体が移動する際に生じる抵抗力(粘性抵抗)を利用したりしているからです。

 制震のデータセンターであれば,耐震のデータセンターよりも揺れが20~30%程度低減されます。その分,サーバー・ラックや設備機器が設置位置からずれたり転倒したりする可能性は低くなります。ただし,揺れの強さによっては,制震で十分でないことも考えられます。耐震構造と同様に,サーバー・ラックの固定や床免震といったさらなる対策を考える必要があります。

大成建設 IT施設計画室/データセンター・プロジェクトチーム
耐震推進部長 久野 雅祥

IT施設計画室は,データセンターの企画・設計を手掛けるデータセンターの専任部署。データセンターに適した土地かどうかの調査や,データセンターの設計・施工に豊富な実績を持つ。同社のIT部門に所属していた担当者が多く,現場のシステム運用を理解していることも強み。データセンター・プロジェクトチームは,IT施設計画室を核として,各部門の専門家が集まった組織。久野氏はプロジェクトチームの一員。