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 電源とはその名の通り,データセンターに設置するサーバーへの電気の供給源を指します。電源といっても,データセンターにおいては3つの意味を持つので注意が必要です。

 一つ目が,電力会社から供給される電力のことを指す電源です。家庭で利用する電力と同じですが,消費する電力はケタ違いです。幅600mm×奥行き1000mmのラック(サーバーの収納架)1個が,住宅1軒分の電力を使用します。いかに大きい電力を消費するかが分かります。

 二つ目の電源は,無停電電源装置(UPS)が供給する電力を指します。UPSは停電時に蓄電池で電源を供給します。また,通常時は「電圧」と「周波数」という電源の質を一定に保つための調整役でもあります。急に電圧が下がるなど,電源の質が保てないと,サーバーは誤作動を起こしたり,停止したりしてしまいます。

 最後の電源が,データセンターに設置した発電機が供給する電力のことを指します。停電後,一定時間UPSが電力を供給し,その後を引き継ぐのがこの発電機です。UPSが電力供給できる時間が10分~30分程度なのに対し,発電機は24時間~72時間程度の供給を可能にしている例がほとんどです。

大成建設 IT施設計画室/データセンター・プロジェクトチーム
設計本部 副統括 出野昭彦

IT施設計画室は,データセンターの企画・設計を手掛けるデータセンターの専任部署。データセンターに適した土地かどうかの調査や,データセンターの設計・施工に豊富な実績を持つ。同社のIT部門に所属していた担当者が多く,現場のシステム運用を理解していることも強み。データセンター・プロジェクトチームは,IT施設計画室を核として,各部門の専門家が集まった組織。出野氏はプロジェクトチームの一員。