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 同じメーカーから同じ部品を複数の事業部が調達しているケースがあります。数年前から集中購買の専門部署を作り、調達の一元化を図ってコストダウンを目指す企業が増えています。

 調達の一元化が進んだ今、さらにコストを低減するための手段として、徐々に注目されているのが「VOS(ボイス・オブ・サプライヤー)」という考え方です。自社内で考えられる改善策には限界があるので、調達メーカーからも知恵を借りようというわけです。

 希少な金属(レアメタル)といった売り手市場となっているような資材でも好条件で安定的に供給を受けられるように改善しなければなりません。良い購買者になるために、見積もり依頼から受注者を決定するまでの過程といった調達にかかわる業務プロセスをどう改善すべきかといった意見を調達先からもらうことがVOSの目的です。

 バイヤーなど直接関係する社員がいないところで、匿名意見であることを担保して自社に対する忌たんのない意見を吸い上げるケースが多いようです。海外の調達マネジメントの動向に詳しいアジルアソシエイツ(東京・港)によると、電子入札で購買しても、「1年単位などもう少し長い期間での取引条件であればもう少し安くできた」といった改善点が浮かび上がるなどの事例があるようです。