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 重要度係数とは,建物の設計時に地震力を割増す係数です。建物の用途によって大地震時に要求される性能は異なります。一般の建物は,大地震時に損傷を受けるものの倒壊はせずに人命を守ることを設計目標としています。一方,防災拠点やデータセンターは,大地震後も機能を保持することが求められます。このような建物では構造体だけでなく設備機器も併せて軽微な損傷に留める必要があります。

 このためには,一般の建物より設計時の地震力を割増す必要があり,この用途に応じて割増す係数を「重要度係数」または「用途係数」と呼びます。

 例えば,「官庁施設の総合耐震計画基準」では,構造体は1類,2類,3類の3段階に分類され,1類が人命の安全確保に加えて機能保持が図られる建物,3類が一般の建物となっています。重要度係数は,1類,2類,3類それぞれ1.5,1.25,1.0です。

 建築設備についても各種基準や指針で,同様に分類されています。

大成建設 IT施設計画室/データセンター・プロジェクトチーム
耐震推進部長 久野 雅祥

IT施設計画室は,データセンターの企画・設計を手掛けるデータセンターの専任部署。データセンターに適した土地かどうかの調査や,データセンターの設計・施工に豊富な実績を持つ。同社のIT部門に所属していた担当者が多く,現場のシステム運用を理解していることも強み。データセンター・プロジェクトチームは,IT施設計画室を核として,各部門の専門家が集まった組織。久野氏はプロジェクトチームの一員。