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 ケージとは,サーバー・ルーム内部を部分的に仕切るための金網のことです。データセンターでは,ケージで仕切ることで,ケージ内部を利用者専用のスペースとして提供します。

 ハウジング・サービスでは,データセンター事業者がサーバー・ラックを準備し,利用者はラックに収まるサーバーを持ち込みます。ケージを用いたサービスでは,ケージ内は利用者が自由に使えるので,ラックも利用者が持ち込めるようになります。特殊な形状をした機器やコンソールなどのIT機器も設置でき,自由度の高いサービスとなります。サーバーを持ち込むだけでは用をなさず,といってフロア全体を借りるほどではない利用者にとって,ケージを使ったサービスは効率的です。

 ケージは,開口率が高い金網を用いるのが一般的です。ケージ内部の空間までサーバー・ルームの空調を十分に機能させるためです。サーバーの排熱による熱だまり個所が発生しないよう考慮します。

 また,ケージの扉など開閉部分に電子錠を使った施錠をすれば,堅牢なセキュリティを有するデータセンターにおいて,さらに他の利用者とは独立したセキュリティ性の高いサーバー・スペースを作ることができます。

 ケージを設置する際の構造も重要です。地震時におけるケージ倒壊の危険性に考慮し,床打ちしたアンカーボルトとケージの足元部分をしっかり固定することが必要でしょう。

大成建設 IT施設計画室
課長 瀧上 嘉詞郎

IT施設計画室は,データセンターの企画・設計を手掛けるデータセンターの専任部署。データセンターに適した土地かどうかの調査や,データセンターの設計・施工に豊富な実績を持つ。同社のIT部門に所属していた担当者が多く,現場のシステム運用を理解していることも強み。データセンター・プロジェクトチームは,IT施設計画室を核として,各部門の専門家が集まった組織。瀧上氏はプロジェクトチームの一員。