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図 マルチユーザーMIMO(Multiple Input Multiple Output)の仕組み
図 マルチユーザーMIMO(Multiple Input Multiple Output)の仕組み
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 IEEE802.11acは、1Gビット/秒以上の実効スループットを実現する次世代無線LAN規格のこと。利用する周波数帯はIEEE802.11aや11nと同じ5GHz帯で、下位規格との互換性がある。2011年5月頃にドラフト1.0が発行される見込み。標準化の完了時期も2013年6月頃になると見られている。

 大幅な高速化を実現するための技術的なポイントは三つある。(1)周波数帯域幅の拡張、(2)フレームアグリゲーション適用時のフレームサイズの拡大、(3)MIMO(Multiple Input Multiple Output)での多重数の増加──だ。

 (1)では、11nで最大40MHz幅だったのを、80MHz幅や160MHz幅にする。(2)については、無線LANフレームを多重した際の最大バイト数を11nの64Kバイトから1Mバイトまで増やす。

 最後の(3)については、マルチアンテナ技術の一種であるMIMOにおいて、データの多重数を11nの最大4から8へ増やす。さらに「マルチユーザーMIMO」という技術をオプションに加える。マルチユーザーMIMOは、アクセスポイント(AP)が備える複数のアンテナを使って、複数の子機と同時に通信する技術(図)。従来規格では、APと子機は1台ずつとしか通信できなかったのが、11acの規格上は最大4台と同時に通信できるようになる。