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 モバイルルーターは、モバイル回線を介してノートパソコンなどの端末をインターネットに接続するために使う、持ち運び可能な小型ルーターである。2008年頃から登場し始め、2009年後半にイー・モバイル(現在のイー・アクセス)が発売した「Pocket WiFi」(D25HW)で、よく知られる存在となった。いまは、モバイル回線を使用してデータ通信サービスを提供する通信事業者の多くが、モバイルルーターを販売している。

 モバイルルーターの特徴は大きく3つある。1つめは、モバイル回線に接続する機能を内蔵していること。モバイル回線は、W-CDMA、HSDPA、DC-HSDPA、LTE、WiMAXなど様々なものが使われる。少数だが、モバイル回線側を公衆無線LANサービスに接続できるモバイルルーターもある。

 特徴の2つめは、バッテリー駆動であること。そのため、電源がない場所でも利用できる。

 そして3つめは、配下の端末を無線LANで接続させること。この接続には、対応する端末が多い2.4GHz帯のIEEE 802.11b/g/nを利用するのが一般的である。ノートパソコンやタブレット端末、ゲーム機やデジタルカメラなど様々な端末をつなげられる。

 また一部の機種では、イーサネットポートを備えたクレードルに挿して、有線LANに接続することも可能である。IPの通信に関しては、通信事業者から割り当てられる1個のIPアドレスを複数台の端末で共有できるようにする「NAPT」(Network Address Port Translation)と呼ぶ技術を使う。配下にある端末には、プライベートアドレスを割り当てる。

 モバイルルーターは、多くの個人ユーザーや企業ユーザーが所有するようになった。さらに近年は、海外旅行者向けに渡航先で使えるモバイルルーターをレンタルするサービスも注目されるようになっている。

図●モバイルルーターの接続構成と3つの特徴
図●モバイルルーターの接続構成と3つの特徴
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