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 人や車がどこにいて、どう動いているのかを把握するためのGPS(全地球測位システム)機能は、今では様々な場面で使われています。特に企業は消費者の現在位置が分かれば、その場所に合った情報やサービスを提供できるため、GPSの活用に積極的です。

 ただし、GPSは電波が届く範囲でしか使えないという弱点があります。そこで建物の中といったGPSの電波が届かない場所でも、人の正確な位置を把握できる仕組みの開発が盛んになってきました。中核となるのが屋内測位技術です。

 現在、複数の技術が検証されており、センサーや無線ICタグを使うものから、無線LANのアクセスポイントで測定するもの、既存のGPSに改良を加えるものなどがあります。屋内測位では「建物の何階にいる」といった高さの情報まで必要になりますが、測位精度や電波の送受信にかかるコストで一長一短あるのが実情です。

 とはいえ、GPSの有効性を実感してきた企業ほど、屋外と屋内をシームレスにつなぐ測位技術を強く求めています。屋内測位技術の適用範囲は広く、工場や店舗で働く従業員の動線分析に応用できるなど、業務改善の視点からも期待されています。