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 誰かの助けになることに幸せを感じる─。そう聞くと、「そうだ」とうなずく人も多いのではないでしょうか。それではどんな時により強く幸せを実感するのか。理論社会学が専門の鈴木謙介・関西学院大学社会学部准教授は、全国1万人に実施した調査を踏まえ、幸福度を高めるような他者へのかかわり方をSQ(ソーシャル・クオティエント、かかわりの知能指数)と名付けました。IQ(知能指数)や近年話題になったEQ(心の知能指数)と同様、社会とのかかわりの力を指数化したもので、SQが高い人ほど幸福度が高まるといえます。

 SQが高い人には「身近にいて具体的に困っている他者を助けることに幸せを感じる」傾向が見られます。自己犠牲というより、自分が幸せになれることが動機づけになっており、遠くの問題よりも身近な対象を手助けする時の方がSQは高くなります。こうした価値観は震災後の一時的な風潮ではなく、社会の変化とともに高まってきたものだと鈴木氏は指摘します。

 企業活動ではここ数年、コーズ・リレーテッド・マーケティングと呼ぶ、売り上げの一部を社会貢献活動に寄付する取り組みが活発になっています。SQ的な視点で企業価値の向上などの成果を得るためには、具体的にどんな人や組織の手助けになったかを示す必要がありそうです。


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