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 商品の現物を店舗で確認した後、ネットで価格を比較してオンラインショップで購入する行為。実店舗が商品を展示するだけのショールームと化していることを指す。


 ある商品を買いたいと思って店舗に行き、現物を見たがその場では買わず、帰宅後にインターネットの価格比較サイトで最も安く買えるページを調べてネット通販で購入した─。インターネットが普及し、様々なEC(電子商取引)サイトやオークションサイトなどを比較し、より安く購入できる環境が整ったため、こうした消費行動をする顧客が増えています。こうした行為をショールーミングと呼びます。実店舗では購買行為が発生せず、顧客が商品を見るだけになってしまっていることから名づけられました。

効果:スマホ普及で加速

 ショールーミングに拍車をかけたのがスマートフォンの普及です。米国では店頭で現物のバーコードを読み取ると、価格比較サイトに自動的にアクセスし、最安値のショップを選んでくれるアプリが広がっています。米アマゾン・ドット・コムが運営する「プライス・チェック」などは、自社のECサイト内で価格を比較するアプリを提供しています。日本でも既に同様のサービスが始まっており、例えば楽天は店頭で商品のバーコードを読み込んで、楽天市場内の商品価格と比較できるアプリの提供を開始しました。

 これらのアプリは消費者にとって、商品をより安く購入できる有効なツールになります。しかし、小売業にとってはコストをかけて店舗を出しても顧客をネット通販に奪われてしまい、販売機会を失うことになります。ショールーミングが増加している米国の小売業界では危機感が高まり、プライベートブランド(PB)など他店では購入できない独自商品を増やしたり、店舗の従業員による商品説明などのサービスを拡充したりして、店頭での商品購入を促す対策が始まっています。