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 株式市場は同じ利益水準の企業2社を比較する場合、キャッシュ・マネジメントに優れた企業価値を高く評価します。急激な事業環境の変化に見舞われても、資金不足に陥らないからです。いかに企業が効率的にキャッシュを生んでいるかを示す指標がキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)。キャッシュフローの指標に使う企業が増えています。

 CCCは「売り上げ債権回転日数」と「棚卸資産回転日数」の合計から「仕入れ債務回転日数」を差し引いて計算します。仕入れなどの支出から売り上げ金の回収までに必要な日数で、数値が少ないほど資金効率が高まります。

 製造業の場合、材料を仕入れて代金を支払った後、素早く生産に取り掛かれば材料の在庫が膨まず、いち早く販売すれば商品在庫は増えません。そして販売後に早く代金の回収ができれば、売上債権も増えません。つまり、棚卸資産回転日数や売り上げ債権回転日数が少ないほど、在庫や売上債権を減らすことができて効率的です。さらに、材料仕入れ代金の支払いは、仕入れから支払いまで期間が長いほど資金繰りが楽になるというわけです。仕入れ債務回転日数が大きいほど、資金効率は高くなります。

 スミダコーポレーションは2014年までの中期経営計画で「CCCを現状の106日から50日に短縮して資金効率を高める」としています。CCCの短縮化で資金効率の向上を図るという企業もあります。CCCは経営環境の変化への即応力を示す指標といえます。