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11月20日 「ぱぱ,サンタさんにぽぽちゃんのとこやさんのおもちゃ,メールでたのんで。パソコンでやよ。」帰宅すると,ほのちゃん(11月3日で4歳になりました)が必死でサンタクロースにプレゼントを頼んでくれと訴えかけてくる。早くしないと他の人のところに行っちゃうから,すぐメールを打てとまとわりついて離れない。「わかったよ」と答えて,こうしろうにもこんな頃があったなあと懐かしく思い出した。

 近頃,PCを前にするとこうしろうと私はとても仲が悪い。数日前もネットショッピングをしていて言い争いになった。名前や住所の他に,IDやパスワード入力して送信ボタンを押すとパスワードの入力が不正であるとエラーメッセージが出力される。何度やってもエラーになる。「記号入れとるからや」と隣で見ていたこうしろうが言う。「普通,記号は入るやろ」とLinuxのサーバーにユーザーを追加する感覚でパスワードを入れている父は反論する。「いや,普通は入らない」とこうしろうは,ネット懸賞応募のイメージで説得する。「パスワードは英数字でと書いてあるやろ」とこうしろうに釘をさされる。「父さん,疲れとるから,あと僕打っとくちゃ」,「いや,いや,クレジットカードの番号を打たなくちゃいけないから」と譲らない。アクセスが集中しているのか,手続きがうまく進まず,注文確認のページが表示されない。再入力したり,戻るボタンを押したり,ふたりともついつい手を出してしまい,「どうして,そんなことするがあっ!」と言い争いになる。

 なぜだろうと考えてみた。今までこんなことなかった。原因はお互いに「自分が教えるもんだ」と思っているせいだ。これまでは,PCで一緒に何かをしていても困ったら,最後は父が解決することが多かった。最近その立場がグラッ,グラッときている。もちろん本職のアプリケーション開発やプログラミングでは負けるはずはないのであるが,一般的な操作では息子の方が詳しい分野が増えてきている。この前も,音楽のwavファイルをMP3形式に変換する方法を教えてもらっていたのだが,実は父としては悔しいのである。いや,本当は喜ぶべきなのかもしれないのだが悔しくてたまらないのだ。

 さて,102話に書いたように我が家の自作機アスロン君はBIOSを書き換えたせいで,お陀仏になってしまい新しいPCを購入した。



 5代目はEPSON Endeavor(エンデバー)。CPUがCeleron1.7GHz,HDDが40GB,メモリがDDR256MBで税別72,000円のPCは,思っていた以上にサクサク動作して気持ちが良い。やはりもう自作は趣味の世界でしかないのではと思わせるコストパフォーマンスである。

 自作の楽しみ(46話参照)と悲しみを十分に与えてくれたアスロン君はCD-RWドライブを抜かれ歯抜けになってプリンタの台として余生を送ることになった。



 寂しいのはエンデバーのセットアップやWindows XP Homeのインストール,インターネット接続の設定などをこうしろうがさっさとやってしまい「どうぞ,使えますよ」という状態になってしまっていることだ。「ああ,そうですか。では,利用させてもらいます」と利用者になってしまい居心地が悪い。設定のあら捜しをして,ひとつ説教でも垂れて立場を保とうするのだが,特に見当たりもしない。

 PCの整理をするついでに,物置にしまってあった 2代目Macintosh Classic IIを引っ張りだしてみた。



 こうしろうが2歳の頃,購入したマックである。「マックも安くなったな」と衝動買いしたのであるが,スタイルライター(プリンタ),HyperCard,Think Cコンパイラと合わせると当時40万円はした代物である。小さいので場所を食わず,長方形なのでブックエンド代わりにもなり,軽いので掃除の邪魔にもならず,次男かずよりも長く我が家にいる。高い買い物をした言い訳に,こうしろうやかずのためにひらがなや計算を覚えるゲームをHyperCardで作っていた。これで遊んでいた頃は,「サンタさんにインターネットでLEGOをたのんで」とお前も言っていたんだぜ,こうしろう。

11月23日 「やはり,ゲームを作りたい」とこうしろうはFlashのActionScriptを勉強し始めた。思えば,このMindStorms日記を始めるきっかけとなったのはこうしろうが小学5年の頃にパソコンでゲームを作ってみたいと言ったことであった。当然,少しPCが使えるだけの小学生がいきなりゲーム・プログラミングを始めることは難しく,結果がわかりやすく,プログラミングだけじゃなくて,手を動かしてLEGOブロックでロボットを作成できるMindStormsを薦めた訳である。中学2年になった彼は,果たしてFlashでゲームを作ることができるのだろうか?

 FlashのActionScriptはECMA Scriptを基に作られているのでJavaScriptと兄弟のような存在である。オブジェクト指向の言語なので,例えば,小数点以下の切り捨てを行う場合には,Math.floor(7.2)とMathオブジェクトのfloorメソッドを実行する。言語仕様は決して難解ではないのだが,タイムランやレイヤーなどのFlashならでは環境に慣れなくてはならない。また,オブジェクト指向のクラスにあたるものがMovieClipシンボルやボタンなどのグラフィックス部品であったりするので,一般のプログラミングとは趣を異にする。

 MindStormsではプログラミングの前にロボット製作ありきであったが,Flashではまずグラフィックス部品作成ありきなのである。