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 194話に書いたブルー・スクリーンが頻発するようになったこうしろうのノートPCは,とうとうNECに修理にいくことになった。191話まで続いていたPHPの勉強を再開するために,開発環境を居間のディスクトップ機に再構築するのは面倒くさいので,何かほかのことをやることにした。「Eclipseはこれからメジャーになるぞ」とこうしろうを誘った。

 EclipseはEclipse Foundationで開発されているオープンソースのIDE(Integrated Development Environment),つまり統合開発環境である。開発環境を学ぶというと,妙な感じするかもしれないが,ツールを使いこなすことはプログラム開発の効率アップにつながるだけではなく,プログラミングに対する考え方にも影響すると思う。などとわかったようなことを言っているが,私はいろいろな統合開発環境を使った経験はあるが,結局「エディタ1本あればいい」とシンプルなものに落ち着いている。というか,最近はあまり長いコードを書くことがないので,思考停止に陥っている。

 EclipseはIBMが開発を始めたソフトウエアだが,2001年にIBMがEclipseをオープンソースに寄贈し, 現在はCPL(Common Public License)ライセンスで提供されている。だから,無償で利用できるだけではなく,製品に含めて提供することもできるのだ。これはビックリだ。

 EclipseというとJava言語の開発環境というイメージが強いが,プラグインを組み込むことでPHPなど開発環境としても使える。Eclipse本体で全てを行おうとせず,プラグインで拡張できるようにした設計方針が,Eclipseを統合開発環境のデファクト・スタンダードに押し上げていく原因のひとつだろう。

 今回の目標はEclipseを使いこなせるようになること,そしてJavaでプログラムを作成できるようになることに定めた。こうしろうのPCが直ってきたらEclipseを再インストールしなければならないが,その手順は簡単だ。

 まずはサン・マイクロシステムズのサイトからj2sdk-1_4_2_07-windows-i586-p.exeをダウンロードする(頻繁に更新されるので,この日記を書いている時には次バージョン1_4_2_08がリリースされていた。とにかく,最新版をダウンロードする)。Eclipse を使うだけなら,実行環境だけのJREでもよいのだが,プラグインによってはJDK(Java開発キット)を要求するものもあるらしいので,多少ファイルサイズは大きいがj2sdk-1_4_2をインストールする。ダウンロードしたファイルをダブルクリックすればインストールが始まる。使用許諾契約に同意した後は,指示通りに「次へ」を押していれば,そのうち完了する。

 次にEclipseのインストールに進む。http://www.eclipse.org/から,Windows版Eclipseのstable(安定した)なバージョンと,日本語化のためのLanguage Pack(言語パック)をダウンロードして解凍すればよいのだが,一度失敗してしまった。Eclipseのstableな最新バージョンは3.0.2なので,それをダウンロードして解凍した。そして,Language Packの最新バージョン,Build Nameが3.0.1_Translationsのものをダウンロードして解凍,作成されたfeatures,pluginsフォルダを先に解凍したeclipseフォルダ内の同名のフォルダに上書きしたのだ。

 わずか0.0.1のバージョンのズレのせいで日本語化が中途半端になった。メニューの一部が英語のままで残ってしまったのだ。
 フォルダごと削除して,Language Packとバージョンの合う3.0.1をインストールすることにした。

 3.0.1をダウンロードするには,http://www.eclipse.org/downloads/index.phpのページから

Looking for the old Eclipse downloads page? のリンクをたどり,表示されたページからLatest Releases のBuild Name 3.0.1のリンクをクリックする。次に表示されたページからWindows用のeclipse-SDK-3.0.1-win32.zipをダウンロードする。同じように,Language Pack は3.0.1_Translationsのリンクをたどり,NLpack-eclipse-SDK-3.0.x-win32.zipをダウンロードする。

 Eclipseそのもののインストールはeclipse-SDK-3.0.1-win32.zipを展開(解凍)して,作成されたeclipseフォルダをそのままC:\などに移動するだけだ。次に言語パックを解凍する。解凍してできたfeaturesフォルダ,pluginsフォルダをeclipseフォルダ内の同名のフォルダに上書きすれば,作業終了だ。

 上記のように日本語化されていれば,インストール成功である。

 こんな風に,こうしろうにインストールの手順を説明したのだが,今時の高校生はフリーソフトウエアのダウンロードやインストールに慣れているので,説明を上回るスピードで作業を完了させていた。