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 日経ソフトウエア誌2004年5月号の著者紹介に,ブラジル・ポルトガル語の勉強を始めましたと書いた。もう一年以上も前のことである。CD を聞きながら,テキストを読んでの独学は決して長続きせず,Bom dia(ボン ジア:おはようございます),Boa tarde(ボア タルジ:こんにちは),Boa noite(ボア ノイチ:こんばんは),Como vai?(コモ バイ:調子はどうですか?),Obrigado(オブリガード:ありがとう)などのあいさつ単語を覚えただけのレベルに留まっていた。

 ところが,縁は異なもの不思議なもので,中2の次男かずがブラジルへ行くことになったのだ。といっても,ゴム園やコーヒー園の手伝いに行くわけではない。富山県高岡市が姉妹都市として提携しているミランドポリス市へジュニア親善大使として派遣されることになったのだ。

 「なぜ,口下手なかずが親善大使なのか?」両親は大いにいぶかしがった。ブラジルへは飛行機で24時間ほど掛かるらしい。また,サンパウロ空港から,目的地ミランドポリスまではバスに揺られること8時間の長旅である。陸上競技部に所属して,我が家にはめずしい体育会系かずの体力を見込まれたのか?いや,他人の給食まで「うまい,うまい」と平らげる食欲が見込まれたのだろうと,少しの不安を振り払うように,バカなことを言い合って夫婦は喜んだ。

 ミランドポリスには富山県出身者が多いらしい。高岡公園という公園もあるようだ。ミランドポリスに着いた翌日には,市の運動会が開かれる。ああ,やっぱり走りにいくのか。来年はブラジルからのジュニア親善大使がホーム・ステイに来ることになる。

 がぜん,ブラジル・ポルトガル語の学習に力が入った。「やっぱり,挨拶ぐらいはポルトガル語で,できんとだめやちゃ。相手の国の言葉で話そうとする気持ちが大事ながいちゃ」と,かずと一緒にCDをまねて,富山弁交じりで発音する。「どういたしましてを,3つの言い方で言え」などと,かずに教えようと思うと,どんどん力が入っていく。ちなみに「どういたしまして」は,De nada(ジ ナーダ),Imagine!(イマジーネ),Nao tem de que(ナン テン ジ ケ)などという。

   ホーム・ステイのホスト・ファミリは日系人なので,日本語で話しても問題はない。回りに日本語が通じる人が誰もいないという状況にはならないのだろう。それでも,いろいろな施設を訪問したときに,ブラジル・ポルトガル語で現地の人に話しかけることができたら,いいだろう。相手の人が何を言っているのか少しでも理解できたら,楽しいだろう。プログラム言語を学ぶことがコンピュータを学ぶ近道であるように,言葉を学ぶことがその国の文化を学ぶことの第一歩なのだからと(無理やりMindStorms日記に絡めたりして),ブラジル・ポルトガル語の勉強はボチボチと進む。

   ちなみにタイトルのOnde e o banheiro?(オンジ エ オ バネイロ)は,トイレはどこですか?という意味である。親としては結局,こんなことが心配なのだ。  インターネットに接続されたパソコンさえあれば様子がわかるのになと思っていたら,yahoo.com.brのメールアドレスを教えてもらえた。日本でも有名なyahooで繋がっていると思ったら,あっかりした(富山弁解説 あっかりする:安心するの意)。

Ate logo.(アテ ローゴ:またね。)