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◆編集長から

 今月の特集1は「プロジェクトの完了報告書」を取り上げました。プロジェクトの過程でどんなに痛い目に遭っても「のど元過ぎれば…」では,また同じ失敗を繰り返してしまいます。特集では,記録をきちんと残せば次のプロジェクトに「資産」として生かせることをご紹介しました。特集2は「社外コミュニティ」。人脈を広げ,自分を伸ばす格好の場です。積極活用してはいかがでしょう。ほかにもAjax特集,DB暗号化のオーバーヘッドの徹底検証,ログ解析ツールの製品ガイドなど,本誌ならでは情報が満載です。ぜひ日経SYSTEMSをお読みください。

◆特集1「プロジェクトの記録を残そう」

 遅延や赤字といった失敗プロジェクトが後を絶ちません。なぜ失敗プロジェクトを繰り返すのか。日経SYSTEMSでは,このテーマをずっと追ってきました。「正しい記録を残していないから失敗を繰り返す」。今回はそういう視点で迫りました。

 記録にもいろいろあります。プロジェクトの目的とそれがどの程度達成されたのかは,記録として欠かすことはできません。失敗事例であればその経緯や原因分析はケーススタディとして有効です。工数や金額は次のプロジェクトを見積もる際の重要なデータとなります。特に予定と実績の乖離については,その内容とそれが起きた理由を分析しておくべきでしょう。

 取材の中では「分かっていても記録を残すのは大変だ」という現場の声も聞こえてきました。その声に応えるために,誰でもできる最初の一歩から,ここまでやれば相当な情報を蓄積できるという一応のゴールまで,九つのステップを設定しました。まずは最初の一歩を踏み出してほしいと思います。

 特集の後半には完了報告書の簡単なサンプルを付けました。このサンプルを見るだけでも価値があります。ちょっとした案件であれば,そのままテンプレートとして活用できるでしょう。ほかに建築業の完了報告書を紹介するなど盛りだくさんな記事に仕上げています。ご期待ください。

(尾崎 憲和=日経SYSTEMS)

◆特集2「社外コミュニティで自分を伸ばす」

 みなさんは,勉強会や懇親会などの実際に顔を合わせる会合を開く社外コミュニティに参加したことがありますか。ITエンジニアが主体となって運営している,そうしたコミュニティは各地に数多く存在します。

 取材では,実際に七つのコミュニティの会合に出席しました。例えば「高品質ソフトウェア技術交流会(QuaSTom)」。これは「ソフトウエアの品質向上」を中心に「改善活動の進め方」などシステム開発に関する様々なテーマについて,参加者同士で情報交換するコミュニティです。年7回の定例会には平均して40~60人の方が参加し,テーマ別の分科会に分かれて話し合います。

 参加者による手作りの会合で,商用のセミナーのように主宰者が世話を焼いてくれるわけではないのですが,参加者は「コミュニティならではの魅力がある」と口をそろえます。実際に,参加者の多くが,多忙のなかで時間を作り,毎回のように足を運んでいるようです。

 では,コミュニティの魅力とは何なのでしょうか。浮かび上がったのは,「同じ課題や悩みに立ち向かう仲間が見つかる」「他社事例について当事者からナマの話を聞ける」「尊敬でき,何でも相談できる人と出会える」という三つの魅力です。

 特集では,実際にコミュニティに参加しているITエンジニアの話を基に,これら三つの魅力に迫りました。さらに,コミュニティに参加する上での心得やコミュニティのリストも挙げています。ぜひ記事をお読みになり,コミュニティに参加してみてください。

(中山 秀夫=日経SYSTEMS)

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