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ブラザー工業 取締役 常務執行役員 小池 幸文 氏
ブラザー工業 取締役 常務執行役員 小池 幸文 氏

 日本の実体経済は,明らかに景気後退の局面に入っています。「設備・雇用・在庫の3つの過剰が無いため,景気後退は短期間で終わる可能性が高い」(UBS証券の前川明・シニアエコノミスト)との見方はあるものの,少なくとも2009年1~3月まではダウントレンドが続くことは間違いないとみられています。

 中長期的に見ても,日本経済の先行きに明るさはありません。何といっても,少子・高齢化と人口減少が大きく影を落としています。消費マインドは明らかに落ちています。

 大手流通グループのトップはこう分析しています。

 「今の若い人は,将来に備えて貯蓄に走っています。その理由は,少子・高齢化に伴う市場の縮小と,将来的に年金がもらえなくなるという不安があるからです。将来に対する大いなる不安が消費マインドを著しく低下させています」。

 少子・高齢化に対する抜本的な解決策は見つかっていません。国内市場にとどまっている限り,決して展望は開けないでしょう。今後,日本企業が成長していけるかどうかは,経済成長率の高い新興国をはじめとして,いかにグローバルでビジネスを拡大していけるかにかかっています。典型的なドメスチック企業といわれていた流通・サービス業も,大手企業グループを中心に,アジア市場に出店攻勢をかけています。その意味で,既に世界市場を相手に積極果敢にビジネス展開しているグローバル企業の取り組みは,大変参考になります。その1社が,海外売上高比率が8割を超えるブラザー工業。学ぶべき数々の取り組みがあります。

中長期的な企業成長のカギは,徹底したグローバル展開

 今やブラザー工業は,老舗ミシンメーカーから情報機器メーカーに大転換し,価格競争が激しい家庭用および小規模事業者用ファクスやプリンターなどで高いシェアを確保し,高収益を上げています。2008年3月期の連結売上高と連結営業利益はともに過去最高を更新し,売上高営業利益率は9.4%を超えています。今期は円高・ドル安の影響で売上高は横ばいになると見られていますが,業績は堅調です。

 ブラザー工業のCIO(最高情報責任者)として,この10年間で,日米欧で基幹情報システムを整備・導入してきたのが,取締役 常務執行役員の小池幸文氏(57歳)です。1998年ごろから,経営企画の立場で独SAPのERP(統合基幹業務)パッケージ導入にかかわり,2003年10月からIT戦略推進部を直接担当するようになりました。今ではIT(情報技術)戦略はもとより,財務や人事,CSR(企業の社会的責任)といった経営インフラにかかわる部門を管掌しています。

 日経情報ストラテジーは,経営改革の一翼を担うCIOとして活躍している人をたたえるために,2003年から毎年「CIOオブ・ザ・イヤー」を選出していますが,2008年度の受賞者としてブラザー工業の小池氏を選出しました(日経情報ストラテジー2008年10月号に関連記事)。5人の選考委員の推薦を基に,グローバル企業のCIOとしてERPを導入して業務を改善したり,経営の見える化をしたりして,成果を上げている点を高く評価した結果です。

 10月15日から3日間,東京ビッグサイトで開催する「ITpro EXPO 2008 Autumn」では,その小池氏に「グローバル企業の経営変革を支えるIT」と題して講演していただきます。講演日時は2日目の10月16日10時から,場所は東京ビッグサイトの会議棟1階です。

【基調講演】
『CIOオブ・ザ・イヤー2008受賞者が語るグローバル企業の経営変革を支えるIT』
<10月16日(木) 10:00~11:00>
お申し込みはこちらから
【インタビュー記事】
品質コストこそ経営改革の源泉だ,ERPとアウトソーシングを徹底活用
---ブラザー工業 取締役 常務執行役員 小池 幸文氏