Microsoftは詳細を明らかにしていないが,Professional Developers Conference(PDC)ブログの新情報によると,同社は間違いなく10月終わりに参加者に対して「Windows 7」のプレベータビルドを配布する計画であるという。
このビルドは先週リークされたもの(「MS」ビルド6780)と同じものではないと推測している。その理由は? MicrosoftはPDCの日程表に新たに多数のWindows 7のセッションを加えたばかりであり,これらは筆者が先週目にした6870ビルドには含まれない新たなユーザーインターフェース(UI)要素に焦点が当てられているためである。
新たなPDCセッションのひとつでは「Windows 7 Desktop Taskbar」が取りあげられる。もうひとつのセッションでは「新しいシェルユーザー体験APIs(アプリケーションプログラミングインターフェース)」が取りあげられる。さらにもうひとつのセッションでは,「探し出し,可視化し,オーガナイズするための新しいAPIs」について話される予定だ。
選ばれた少数のテスターが目にし,いじる機会があったというWindows 7ビルドに含まれる新しいタスクバーを筆者はまだ見ていない。MicrosoftがWindows 7のUIの外観をガードするのにとりわけ慎重であったのも不思議はない。それがオペレーティングシステムリリースの違いを際立たせる最終的な「仕上がり」となるためである。
「Windows Live Wave 3」サービスとWindows 7が,UI要素という点で,どれほど類似しているかが――またそのUIが,開発サイクルの現時点において,テスターのフィードバックによる影響を受けることができるのか,また受ける予定であるのかが――気になる。
あるWindows Live Wave 3のテスターが今週に入り,Windows Liveテスターのなかには,Microsoftが取っているUIの方向性をあまり歓迎していない人たちもいると,私に述べていた。彼の指摘は以下の通りである:
「どういう理由か,MicrosoftはすべてのLiveアプリにおいてツールバー(Commandバー)からアイコンを完全に取り除いた。『すべてのLive製品:ツールバーのアイコンがなくなった』とのバグ報告はMicrosoftにより『(デザインにより)解決済み』と(Microsoft関係者からの)以下のコメントとともに締めくくられた:『WindowsとWindows Liveは全体としてますますタイポグラフィカル主導のUIに移行している(すべてがWLMのような外観になるとは述べていない!)その理由は,すべてのホワイトスペースが,アプリケーションフレームではなく,コンテンツを浮き彫りにするためである。』
「リークしたW7 M3の画像を見ると,Windows Explorerは同じアイコンレスのツールバーを誇示している。
「私はこれを後退だと思う。Microsoftが誰の話を聞いているのかは知らないが,決して正しい方向には進んでいない。」
Windows 7の話に戻ると,Microsoftは確かにユーザーが得る予定のコードは「プレベータ」であることを明らかにしている。(筆者は今でもWin 7 Beta 1は2008年12月に予定されており,Win 7の最終版の出荷目標は2009年後半の未明であると聞いている。)したがって,これはMicrosoftがPDCの参加者に提供する160Gバイトの外付けハードドライブに含まれる一式のひとつになると推測しているのだ。
Microsoftが今秋,開発者に配布する用意があるソフトウェアとしては,ほかにどのようなものを望みますか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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