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◆編集長から

 皆さん,こんにちは。今月の特集1はずばり「10年後も通用するスキル」です。景気の低迷で先行きが見えない今だからこそ,世の中が変わってもいつでもどこでも通用するスキルを身につけませんか? 第一線で活躍するITエンジニアへの取材から,時代に左右されないスキルを探りました。特集2はまもなく適用が始まる「工事進行基準」。特集3は話題の「クラウド・コンピューティング」です。このほか新コラム「データセンター・コンパス」も始まりました。今月も『日経SYSTEMS』は必読です!

◆特集1「10年後も通用するスキル」

 「次々と登場する新技術や,現場で起こるさまざまな不具合に対応していかなくてはならない」「プロジェクトや,システム化の対象業務を,正確に把握していく必要がある」――。

 ITエンジニアが仕事をこなしている日々は,まさに息つく暇がないほどの忙しさ。時間はアッという間に過ぎ去ってしまいます。なかには「今の自分のスキルは今後はもう通用しなくなってしまうのではないか」と不安を抱くITエンジニアも,少なくないかもしれません。

 そんな不安を払拭すべく,今回は特集1で,年月の経過に左右されない「10年後も通用するスキル」を明らかにすることにしました。25人以上のエキスパートに取材した結果,「技術を分解する」「技術を比較する」「事実を把握する」「リスクを察知する」という,普遍的な四つのスキルが浮かび上がってきました。これら四つのスキルの内容や適用例,スキルアップのコツなどを紹介します。

 さらに「今後10年のうちに重要度が増すスキル」も取り上げます。ITアーキテクチャ,ソフトウエア品質,業務分析の三つの分野について,各分野で気鋭の専門家に,ずばり言い当ててもらいます。ぜひ本特集を,今後のスキルアップの参考にして「向かうところ敵なし」のITエンジニアを目指してください。

(西村 崇=日経SYSTEMS)

◆特集2「待ったなし! 工事進行基準の現場対策」

 「工事進行基準」という言葉について,一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。簡単に言うと,プロジェクトの進捗率に応じてその売上を分割計上する会計ルールのことです。2009年4月以降に始まる事業年度から,開発を請け負ったプロジェクトに対して,適用が義務化されます。

 「工事進行基準への対応は甘くない」。公認会計士で会計コンサルタントの金子智朗氏(ブライトワイズコンサルティング 代表社員)は,こう警鐘を鳴らします。4月以降の適用義務化まで,もう待ったなしの状況なのです。

 工事進行基準を適用したプロジェクトでは,その進捗率を,第三者が月次や決算期ごとにチェックできるように,合理性と信頼性を持って計測することが求められます。自己流,あるいは大ざっぱな進捗率の管理は通用しません。そのため,企業としての仕組み作りに加えて,プロジェクトの現場での対策も必要になります。

 それでも手をこまねいてはいられません。実際,義務化まで待ったなしの状況のなか,会計監査を行う監査法人と協議しながら具体的な対応方針を固めつつある企業が少なくありません。そうした先行企業を取材すると,大きく三つの場面で対策が必要になることが分かりました。その場面とは,「プロジェクトの受注契約」「総原価見通しの見積もり」「実際原価の算出」の三つでした。

 この特集では,まず工事進行基準の基本知識を解説します。そのうえで,上記三つの場面に分け,先行企業の実例を基に,企業として必要になる仕組みと現場の対策を見ていきます。

 コンプライアンスがまたもや強化され,面倒な手続きが増えるかと,気が重くなった方もいらっしゃるかもしれません。一方で,工事進行基準で求められる月次の進捗チェックなどは「本来,実施して当然のもの」という声も取材で聞きました。いい意味でのプロジェクト管理の強化に,この特集を役立ていただければ幸いです。

(安東 一真=日経SYSTEMS)

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