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 Microsoftは,いくぶんモバイル業界では振るわなかったが,同社Windows Mobile部門トップが,CNET Newsとのインタビューで明らかにした情報によれば,1年以上前に行われた戦略的シフトが,まもなく実を結ぶことになりそうだという。

 2008年にサーバ部門から異動し,Windows Mobileを統括してきたAndy Lees氏は,これまでMicrosoftの取ってきた戦略では,幅広い携帯電話上で稼動するモバイル向けソフトウェアの開発が重視されてきたものの,その結果として,ハードウェア特有のメリットを活かすOSの開発という分野では,遅れを取ってしまったという。

 Lees氏は「あらゆる製品への対応を望むあまり,低い位置での共通点の選択が目指されていた」と語っている。また,Microsoftとしては,ネットワークへの接続を意図しておらず,音声通話にも対応していなかったハンドヘルドコンピュータへの搭載目的で開発が進められたという,そもそものWindows Mobileの原点から,大きな制約を受けてきた。

 Lees氏は「われわれがスタートを切ったのは,PDAの時代からであり,その後,PDAに携帯電話機能が搭載されるのが当たり前の時代になったのだ」と述べる。さらに,Microsoftは,たとえビジネス用途であったとしても,携帯電話というのは,専門的であると同時に,依然としてかなり個性的な存在であるとの認識を持つ上で失敗してきた。

 一方,AppleとGoogleは,最新の携帯電話技術を駆使すべく,最初から設計がスタートしたOSで,市場に参入してきた。

 とはいえ,Lees氏は,Microsoftが少し前に乗り出した新戦略が,今後18カ月以内で成果を上げるようになると語っている。その戦略の最初の段階は,2月半ばにバルセロナで開催予定のMobile World Congressで発表されることになる点も,Lees氏は明らかにした。

 「Mobile World Congressでは,数多くの新発表がなされるものの,それは,今後12カ月ないしは18カ月の期間中に目にすることになる,これまでと異なる一連の発表の始まりを告げるものに過ぎないだろう」と,Lees氏は述べた。

 Microsoftの新戦略の一環として,Lees氏は,これまでの提供製品の改良を目指した,OSのアップグレードからの脱却を掲げている。依然として,モバイル向けOSを有料で販売する方針に変わりはないものの,新戦略では,携帯電話とPC,インターネット,あるいはXboxなどのさまざまなデバイスを結ぶサービスの提供に,かなり重きが置かれたアプローチが採用されている。

 現在,Microsoftには,こうしたサービスに特化して開発を進める,2種類の個別のチームが存在する。一方は,Microsoftの「Windows Live」グループであり,他方は,これまでMicrosoftのMac事業部を統括していたRoz Ho氏が,Microsoftの買収したDanger部門などを率いて誕生した,いまだ謎に包まれたままのグループである。Lees氏は,実際のところ,Ho氏が何に取り組んでいるのかを明示するのを拒んでいる。

 しかしながら,Lees氏は,ほとんどの対抗企業の提供製品と比較して,一般的に遅れが目立つとされてきた,コアなOS部分の改良も求められていることを,十分に認識している。

 Microsoftはこれまでかなりの期間,「Windows Mobile 7」として知られるOSの提供に,より大幅な変更を加えるべく開発に取り組んできた。だが,同開発プロジェクトには遅れが生じ,当座は「Windows Mobile 6.5」のアップデートで間に合わさざるを得ない状況に追い込まれた。Windows Mobile 6.5の詳細は,2月中に明らかにされる予定であるという。また,Lees氏は,それがWindows Mobile 7のことなのか,Windows Mobile 6.5のことなのかの詳細は語ろうとしなかったものの,Mobile World Congressでは,新OSについて,より多くの情報が公開されることになっていると明言した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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