富士通が9月から提供している「CLEARSURE」は、ノートパソコンを紛失したときにデータを遠隔操作で消去できるサービスだ。新しい盗難対策のソリューションとして、注目を集めている。
「販売開始後から1カ月もたっていないが大企業を中心に数十社への導入が決まりそうだ。出足は非常に好調といえる」。富士通のパーソナルビジネス本部パーソナルマーケティング統括部クライアントPCグループの竹田陽一氏は、CLEARSUREの販売状況をこう説明する。
CLEARSURE対応のパソコンを購入した企業は、パソコンのIDを富士通の専用Webサイトに登録する。パソコンを紛失したり盗まれたりした場合に、Webサイトを通じてパソコン内のデータを遠隔から消去できる。情報漏洩のリスクを下げる。
データ消去だけでなく、パソコンを使用不能にする「PCロック」も遠隔から利用できる。ロックはWebサイトから解除できるので、発見する可能性がある場合に有用だ。データ消去とPCロックは、パソコンの電源が入っていない状態でも機能する。
CLEARSUREは、同社の法人向けノートパソコンに付加するオプションサービス。11月下旬から出荷を開始する冬モデルでは、3シリーズ8機種が同サービスに対応する。
本記事は日経ソリューションビジネス2009年10月30日号に掲載した記事の一部です。図や表も一部割愛されていることをあらかじめご了承ください。
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