KDDIの「KDDIクラウドサーバサービス」は、PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)と呼ぶクラウドコンピューティングのサービスである。サーバーやOS、ミドルウエアなどのリソースを月額課金で貸し出す。
「6月にサービスを開始して以来、多くの引き合いがある。特に増えているのが、利用者数に応じてシステム強化する携帯電話向けコンテンツ配信事業者だ」。KDDIソリューション商品企画本部ソリューション商品企画部プラットフォーム・セキュリティグループの柳亮弥課長補佐は、KDDIクラウドサーバサービス(CS2)の手応えについて、こう話す。
KDDI CS2は、KDDIが自社のデータセンターに構築した仮想的なインフラ上に、OSやミドルウエアなどを事前にインストールして企業に貸し出すサービスである。他社と異なるのは、リソースを貸し出す単位だ。
競合他社のほとんどは、仮想マシンの単位で貸し出す。顧客は、仮想マシンごとにCPUのコア数やメモリー容量、ストレージ容量を指定する。これに対しKDDI CS2は、CPUのコア数、メモリー容量、ストレージ容量の単位で貸し出す。
本記事は日経ソリューションビジネス2009年11月15日号に掲載した記事の一部です。図や表も一部割愛されていることをあらかじめご了承ください。
同誌ホームページには、主要記事の概要や最新号およびバックナンバーの目次などを掲載しておりますので、どうぞご利用ください。
・日経ソリューションビジネス・ホームページ