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 不景気の影響でコスト削減に取り組む企業が増えるなかで、出張費の削減を実現するビデオ会議システムへの注目が高まっている。この機にメーカーは、フルハイビジョン(フルHD)を採用する製品を増やし低価格化を進める。グループウエアやWeb会議システムなど連携できる範囲が拡大し、SIerの力量を示せる部分が増えている。



 「不景気でも、ビデオ会議システムの案件が好調だ」。ビデオ会議システムを手掛けるメーカー各社の担当者はこう口をそろえる。

 ビデオ会議システムの市場が好調なのは、調査結果からも明らかだ。2009年のビデオ会議システム(テレビ会議システム)の市場規模は前年比7.1%増の105億円となる見込みである。調査会社のシード・プランニングが2008年11月から2009年3月にかけて実施した「業務用テレビ会議 /Web会議システムの市場動向」の調査結果だ。

 ビデオ会議システムは、カメラやディスプレイ、マイク、スピーカーのほかに、映像や音声を送受信するためのサーバーで構成する。MCU(多地点接続ユニット)と呼ぶ専用装置を導入すれば、複数の拠点を結んだ会議も実施できる。複数人で開催する会議には、パソコンにWebカメラをつなぐWeb会議システムよりも、ビデオ会議システムが向いているといわれる。



本記事は日経ソリューションビジネス2009年11月30日号に掲載した記事の一部です。図や表も一部割愛されていることをあらかじめご了承ください。
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