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対談:クラウドは開発者を救う

【講演概要】クラウドコンピューティングによって、開発者の役割が変わろうとしています。本セッションでは、PaaS(Platform as a Service)を使ったシステム開発に詳しい2人の開発者に、クラウド時代の開発者像を語っていただきます。登壇者の橋本氏、小川氏とも、顧客のためにシステムを開発する「受託開発会社」に所属しています。多くの日本人開発者が関わる受託開発ビジネスのあり方が、クラウドでどのように変わるかについても、お伺いする予定です。

シグマコンサルティング 代表取締役 橋本 圭一氏
シグマコンサルティング 代表取締役 橋本 圭一氏
トップゲート ソリューション事業本部 システムソリューション事業部 アーキテクト 小川 信一 氏
トップゲート ソリューション事業本部 システムソリューション事業部 アーキテクト 小川 信一 氏

■ 9月16日(金)16:00-16:40 A会場
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担当記者による紹介記事

 クラウドコンピューティングのサービスは大きく、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)に大別できる。この中で、開発者にとって最も大きい影響を与えそうなのが、アプリケーション実行基盤(プラットフォーム)をサービスとして提供するPaaSである。

 PaaSを使うと、開発者はアプリケーションを実行する上で必要となるサーバーコンピュータや、OS、データベース、アプリケーションサーバーなどの運用から解放される。アプリケーションの負荷に応じたシステムの拡張や縮退、データベースのメンテナンスなども、すべてPaaSが面倒を見てくれる。仮想マシンやストレージといったシステムインフラを提供するIaaSでは、仮想マシン管理の手間は省けても、OSやミドルウエアのメンテナンスが残されたままだ。

 一方PaaSの場合、開発者はPaaS上でアプリケーションを開発する上でのさまざまな「流儀」に従わなくてはならない。PaaSで利用できるプログラミング言語やデータベースなどは、PaaSによって限定されているからだ。IaaSの場合、従来から利用するOSやミドルウエアを使用することも不可能ではないため、従来と同じプログラミングモデルをIaaSに持ち込むことが可能だ。その点でも、PaaSは開発者にとって影響が大きいサービスであるといえる。

 もちろんこれらは、あくまでもPaaSの「一般論」である。PaaSの実像は、PaaSによって異なる。既に市場には、米Microsoftの「Windows Azure Platform」や、米Googleの「Google App Engine」、米Salesforce.comの「Heroku」など、さまざまなPaaSが存在する。これらPaaSを使って、実際のビジネスを営んでいるプロの開発者に、その真相を聞こうというのが、本セッションの趣旨だ。

 登壇するシグマコンサルティングの橋本圭一氏は、Windows Azureや、Herokuを使ったアプリケーション開発の経験が豊富だ。大規模商用サイトである「MSN産経フォト」を開発した実績があるほか、東日本大震災の直後は、被災したペットを探したり、里親になったりできる「MSNペットサーチ」を公開した。

 またシグマコンサルティングはPaaSを活用して、「初期開発費を受け取らずにシステムを受託開発し、システムの利用実績に応じて開発費用を受け取る」という、受託開発の新しい事業モデルも試みている。クラウドが、受託開発ビジネスそのものを変えつつある現状にも詳しい。

 トップゲートの小川信一氏は、Google App Engineを使った開発経験が豊富で、「appengine ja night」という開発者コミュニティの活動も行っているほか、「Google API Expert」にも選ばれている。著書として「オープンソース徹底活用 Slim3 on Google App Engine for Java」もある。日本における、Google App Engine向けアプリケーション開発の第一人者だ。

 両講演者に共通するのは、PaaSが今後のアプリケーション開発の「本流」になるという、確かなる確信だ。なぜそのように考えるに至ったか、本セッションでは存分に語って頂く。またお二方とも、実アプリケーションをPaaS上で運用しているだけに、PaaS上でトラブルに遭った経験も少なくない。開発者にとって気になる「PaaSを使う上での注意点」も聞けるチャンスだ。

(中田 敦=日経コンピュータ

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