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 このところ、「マイクロソフトによるノキアの携帯電話機事業の買収」「NECグループのスマートフォン事業からの撤退」そして「NTTドコモのiPhone発売」など、スマートフォン周りの大きな話題が相次いでいる。スマートフォンの台頭が、各方面に甚大な影響をもたらしたことを改めて実感する。

 しばらくは“スマートフォンの今”の話題で持ちきりになりそうだが、せっかちな性分の筆者としては、スマートフォンがこれからどのように進化していくのか、あるいは自分たちが進化するコンピュータとどのように接していくのか思いを巡らしている。

 振り返れば、米アップルは、2000年代前半に急成長した日本のモバイル事情を徹底的に研究し、モバイルブロードバンド時代を見据えて“携帯電話機を再定義”したことで成功を収めた。iモードが登場したのが1999年で、iPhoneの登場はそこから8年後の2007年だった。2010年代の通信事情やマイクロプロセッサーの能力を見通して準備をしていたわけだ。iPhoneの登場からもうすぐ7年が経とうとしている今、「スマートフォンを再定義」する次の存在が、既に水面下で動いていてもおかしくない。いやむしろ、世界中の猛者たちが、「iPhoneの再定義」を狙って開発を急ピッチで進めているのは間違いない。

 進化の方向性の一つは、装着型の「ウエアラブル」だろう。米グーグルの「Google Glass」に代表される眼鏡型のデバイスや、ソニーモバイルコミュニケーションズの「SmartWatch」、韓国サムスン電子の「Gogle Gear」といった腕時計型など、装着型の端末が次々と登場している。

 体に負担やストレスなく情報端末を身に着けて情報が得られるのなら、その方が望ましい。さらには人体から得られる健康データを検知・記録し、適切なタイミングで行動指針を示してくれるのはあり得る話だ。身に着ける端末ならではの入力操作も魅力的だ。ジェスチャー入力は、ゲームの世界では既に実績がある。

 スマートデバイスのユーザーインタフェースの進化というところで言えば、ユビキタスエンターテインメントが発売した新デバイス「enchantMOON」は、一つの方向性を示していると考えている。同端末は、「手書き」という極めて直感的な操作でコンピュータを操作することを目指している。

 さらに、特定の機能を割り当てた“ブロック”を並べていくだけでアプリケーション・ソフトウエアを作成するという、誰もがプログラマーになる時代の先駆けとなる端末としても注目できる。同端末には、サウンドブロック、確率ブロックなどをパズルのように組み合わせることで、プログラミングができるようにしている。

 スマートフォンの周辺機器の進化にも注目したい。スマートフォンとは別の独立したデバイスがいろいろと登場し、スマートフォンは頭脳として機能し、周辺デバイスが手足となって動くような世界が広がるのではないかと想像する。

左から、ユビキタスエンターテインメント代表取締役社長兼CEO 清水亮氏、ブリリアントサービス代表取締役 杉本礼彦氏、ソニーモバイルコミュニケーションズUX商品企画部 高塚進氏
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左から、ユビキタスエンターテインメント代表取締役社長兼CEO 清水亮氏、ブリリアントサービス代表取締役 杉本礼彦氏、ソニーモバイルコミュニケーションズUX商品企画部 高塚進氏

 そう考えるようになったのは、米ミセルが開発したiPad用のキーボード(鍵盤)「C.24」を取材したときのことだ。彼らが当初目指したのは、音楽教育用のコンピュータデバイス。しかし、プロセッサやディスプレイなどタブレット端末が備える部材をそろえ、さらに鍵盤を独自に付けるとなると、それだけでパソコン並みの価格になってしまう。それでは「広い人に音楽に慣れ親しんでもらう」という当初の目標を達成できない。

 そこで考え付いたのが、既存のタブレットを「頭脳」として使い、自分たちは「手足」に相当する鍵盤の開発に注力した。頭脳の部分は、スマートフォンメーカー間の競争で勝手に進化していくのだから、自分たちはそれ以外の機能に注力できる。

 当のスマートフォンメーカーも、同じような方向性を持っているのだと思ったのが、ソニーが開発したスマートフォン向けの専用クレイドル(台座)「Smart Imaging Stand」である。同クレイドルは、スマートフォンからBluetooth経由で操作することができる。まさにスマートフォンが頭脳となり、クレイドルを自在に動かすわけである。

 そんな将来への想像をさらに膨らまそうと、来る「ITpro EXPO 2013」では当事者による対談を企画した。登壇するのは、enchantMOONを開発したユビキタスエンターテインメントの清水亮氏、眼鏡型のデバイス「Viking」を開発するブリリアントサービスの杉本礼彦氏、そしてSmart Imaging Standなどを企画するソニーモバイルコミュニケーションズの高塚進氏の3氏だ。

 多くの皆さんにご来場、注目いただけると幸いである。

【企画パネル】
進化するスマートデバイス
<10月11日(金) 11:00~11:50>

    【パネリスト】
  • ユビキタスエンターテインメント 代表取締役社長 兼 CEO
    清水 亮氏
  • ブリリアントサービス 代表取締役
    杉本 礼彦氏
  • ソニーモバイルコミュニケーションズ UX商品企画部
    高塚 進氏
    【モデレータ】
  • ITpro編集プロデューサー
    菊池 隆裕

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【昨年のパネル討論会】
スマートデバイス事例が続々、エンタープライズ・モバイル基調講演