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Q1 ITベンダーの提案内容や提案見積もりにバラツキがあり、評価が難しい

 ユーザー企業のIT部門に所属し、システム構築でITベンダーを活用しています。RFP(提案依頼書)の重要性はよく理解しており、RFPに機能要件をしっかりと記述しているつもりですが、提案書の記述がITベンダーごとにばらついていると感じます。要件定義やRFPに関する書籍をいくつか読みましたが、どこかしっくりきません。こちらが望む内容の提案が確実に期待できるRFPの書き方はありますか。

A1 RFPやSOWの基本を押さえ、SOWにメリハリをつけるようにする

 RFPは既に多くの皆様に馴染みがある言葉になっていますが、SOWについては、耳慣れない方もおられるでしょう。SOWはStatement Of Workの略です。「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」というプロジェクトマネジメントの標準ガイドでは、SOWを「作業範囲記述書」と訳していますが、「作業明細書」と呼ぶ企業もあります。

 PMBOKガイドでは、SOWを以下のように記述しています。

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 下線部にあるように、SOWはRFPの一部として位置づけられます。SOWの中で、最もコアになるのが成果物スコープ記述書です。システム開発においては、いわゆる要件定義書に該当します。

 我々、執筆者チームは全員、ITコーディネータとして活動しています。ITコーディネータを束ねる組織としてITコーディネータ協会(以下、ITCA)があります。ITCAでは、ITコーディネータを支援するために種々のツールを提供していますが、その中にRFPのテンプレートもあります。このテンプレートはITコーディネータでなくても入手可能です。ITCAのサイトからダウンロードしてください。

 当該テンプレートの構成は以下のようになっています。

1.システム概要 (章の下の節は省略)
2.提案依頼事項 (章の下の節は省略)
3.提案手続きについて(章の下の節は省略)
4.開発に関する条件 (章の下の節は省略)
5.保証要件 (章の下の節は省略)
6.契約事項 (章の下の節は省略)
添付資料(別紙)
別紙1 要求機能一覧
別紙2 DFD
別紙3 情報モデル
別紙4 現行ファイルボリューム
別紙5 現行ファイルレイアウト

 このテンプレートはRFPを作成するためのいわば「器」で、SOWに関わるところまでは踏み込んでいませんが、RFPの構成で迷っている人は一度参考にするとよいでしょう。