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Q1 現場実務者がIT経営を理解できず、IT経営実現の抵抗勢力になってしまう

 従業員数200人程度で製品製造から販売管理までの業務プロセスがある製造業で毎年、経営戦略・IT戦略を策定しています。残念ながら当社では、経営者や管理者などの経営陣がIT経営に対する考え方や効果を詳しく説明しないことが多く、現場実務者が情報システムの操作性や運用管理体系の変化を嫌ってIT経営実現の抵抗勢力になってしまう傾向があります。どのように現状を改善していったらよいでしょうか?

A1 全社的なプロジェクトチームを編成してIT経営に対する共通認識を醸成する

 中小企業では、経営者や管理者といった経営陣がIT経営を十分に理解していないと、情報システムの導入が現場の業務改革につながらない「すき間」が生まれ、IT経営が円滑に進みません。経営陣も現場実務者もお互いにIT経営が理解できない状況が続いてしまいます。

 IT経営は、単に情報システムを導入すれば済むものではなく「経営とITの融合」によって実現されるものです。経営戦略の面からは図1右に挙げたような経営課題があり、IT戦略の面からは図1左側に挙げたようなIT手段があります。経営課題をIT手段によって効率的に解決していくことが、経営とITの融合です。

図1●IT経営とは?
図1●IT経営とは?
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