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Q1 ITサービスを提供する上で課題点を解決するあるべきIT運用の姿が見えない

 自社業務システムのリニューアルに際して、クラウドコンピューティングに乗り換える検討を始めました。しかし検討を進めるうちに、ITサービスのすべてを外部のクラウド事業者に委託することに対して、社内から不安の声が上がっています。

 「ITサービスの障害が原因で業務が停止するリスクが高まるのではないか」「大切な業務情報を社外に預けるため、漏洩リスクが大きくなるのではないか」といった懸念が寄せられています。こうしたリスクを解消する適切なIT運用体制の確立方法と、経営者やシステム利用者を納得させる視点や判断基準をご教示いただきたくお願いします。

A1 SLAでサービスレベルを定義してITサービスを運用する

 ITシステムの安定運用を推進するためには通常、ITサービス提供者(ここではIT部門)とユーザー事業者(ここではシステム利用者)との間で、ITシステムの運用水準に関する合意を行い、文書化して両部門で共有します。この合意文書をSLA(Service Level Agreement)と呼びます。ここではSLAの意義と重要性に関して、クラウドコンピューティングに焦点を絞った説明を行い、ご質問にお応えしたいと思います。大きく分けて以下の3点があります。

(1)業務システムを安定運用するためのIT運用要件
(2)クラウドコンピューティングにおけるSLAは安定稼働の命綱
(3)クラウドコンピューティングにおけるSLAに求められる要求事項