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Q1 ステークホルダーを抵抗勢力としないためのコミュニケーションの取り方が分からない

 これまで、多くのITシステムの開発プロジェクトを手掛け、プロジェクトの立ち上げ時にはプロジェクト計画をしっかりと策定してきました。また、主要なステークホルダーとのコミュニケーションは重要であるという認識を持って、コミュニケーションマネジメントでは会議体などの設定もかなり細かく行っています。

 しかし、どうしてもプロジェクトの途中で、利用部門のマネジャーといったステークホルダーから、「抵抗勢力」が出現して彼ら・彼女らのコントロールに苦労します。どうすれば、ステークホルダーを抵抗勢力にしないようにできるでしょうか。なにか良いコミュニケーションの取り方があるでしょうか?

A1 潜在的なステークホルダーを特定して適切にプロジェクトに関与させる

 「ステークホルダー」という言葉を目にしたことがない人は、ほとんどいないと思います。従来は「利害関係者」という訳語が使われていましたが、今日では「ステークホルダー」がそのまま使われます。

 ITシステム開発プロジェクトでは、数多くのステークホルダー(プロジェクトステークホルダー)が存在します。特に、「IT経営」のように経営とITを融合させる高度なITシステム開発プロジェクトをマネジメントする場合、プロジェクトの殺生与奪権を握るのは、ステークホルダーであると言っても過言ではありません。

 もちろん、プロジェクトの現場に、ステークホルダーの重要性を認識していない方はほとんどいないと思います。私は多数のITシステム開発プロジェクトに参加しました。その経験を基にプロジェクトマネジメントに関する研修も行っていますが、研修に参加されるみなさんはステークホルダーの重要性を認識されています。

 ステークホルダーと不適切・不用意なコミュニケーションを行うと、ステークホルダーがITシステム導入の抵抗勢力となることは珍しくありません。ステークホルダーを抵抗勢力としないプロジェクトマネジメントについて考えることは大変重要です。

 しかし実際のステークホルダー対策を聞くと、ステークホルダーの分析を行ったり、その分析結果に基づいて事前に対策を立案したりする人は極めて少ないのが現状です。