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Q1 IT経営実現プロジェクトに有能な人材をアサインする認識が経営陣に欠けている

 従業員数約200人、製品製造から販売管理、会計管理までの業務プロセスがある製造業の経営企画部門で、IT経営実現に向けた全社統合情報システム構築プロジェクトの計画を策定しています。中小製造業である当社では、現場実務の遂行が最優先で、全社統合情報システム構築プロジェクトをマネジメントできる人材はほとんどいません。経営者や役員および幹部管理者といった経営陣も繁忙期には、現場実務を行うような状況です。

 そのせいか、経営陣にも全社統合情報システム構築プロジェクトに有能な人材をアサインする認識が欠けており、プロジェクトの計画策定作業がなかなか進みません。当社のような規模の組織で、全社統合情報システム構築のように複数の部門が関係するプロジェクトを適切にマネジメントするための人材を選択し、しっかりしたプロジェクト体制を確立するには、どのような考え方とアプローチが必要でしょうか?

A1 経営陣にプロジェクトにおける役割や必要な人材と体制を意識してもらう

 IT経営実現に向けた全社統合情報システム構築では、経営者・役員および幹部管理者といった経営陣、製造部門、営業部門、開発部門、企画部門や総務部門、会計部門の現場実務者といった幅広い関係者が参画するプロジェクト体制を作ることが重要です。参加しない部門や部署があると、プロジェクトの抵抗勢力になる可能性があります。計画策定の早い段階から、トップダウンで各部門の有能な人材を参加させて行くことが必要です。次に示す二つのポイントを押さえるようにします。

(1)経営陣の役割の大きさを改めて意識してもらう
(2)プロジェクト体制と人材のイメージを持ってもらう

 以下、それぞれについて筆者が中小企業製造業で実践した例を基に解説をしましょう。